幹事クリタのコーカイ日誌2012

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8月12日 ● 察する能力。

 テニスサークル仲間にはいろいろな人がいますが、特に面白い人たちが「国立大理系院卒」という履歴の男性陣。旧帝大の理系学部の大学院卒で、一流企業に勤務しているのですが、彼らの特徴として「察する」能力が著しく欠如していることが挙げられます。ハッキリ言わなきゃわかんないんです。

 もちろんまだ20代の小僧だったら仕方ないと思います。そうしたスキルはある程度社会人として揉まれて育つ部分もありますから。しかし社会人になって10数年を経れば、普通は特に考えなくても相手が言いたいことを察することくらいできるようになるものですが、一部にそういう能力が先天的に欠落しているんじゃないかとしか思えないような人がいます。

 これは相手が全く気持ちを隠しているのを読み取れというレベルの話じゃありません。明らか言いたいことを伝えようとしているのに真意が汲み取れない、もしくはちゃんと言っているにも関わらず、自分の都合の良いようにねじ曲げて解釈してしまうというウルトラテクニックさえ発揮してくれるのです。

 僕たちが「ハッキリ言ってくれなきゃわからないよ」と言う場合は、本当は薄々わかっているんだけど、わからない振りをして誤魔化している時がほとんどです。ですが、彼らは決して悪意があってやっているのではなく本当にわからないみたいなんです。ただ、だからと言って余りにも露骨に言うのはこちらも気分的に良くないので、やっぱりこれくらい言えばわかれよ、と思ってしまいます。

 まあ相手がいっぱしの社会人だと思って対するからいけないのであって、小学生の男の子だと思って噛んで含めるように説明すればわかるのですが、その「わかった」も本当にわかっているのか、わかったつもりになっているだけなのか少々怪しいところはあるので、ちゃんと確認をする必要があります。面倒くさいですが、小学校の先生かお母さんの気持ちにならないといけません。

 もちろん全ての「国立大理系院卒」がそうだと言っているわけではありません。中には理系でもベテラン営業マンよりも察知能力の高い人もいるでしょうし、まあそこまでいかなくても普通の常識人もちゃんといることは知っています。と言うか、理系文系で分けるのは血液型占い並みに非科学的なのかも知れません。たまたま僕の周りにそういう人間が集まってしまっただけなのだと思います。でもそういう人たちがいると苦労する時もありますが、ネタができて面白いのです。奥さんは苦労しているでしょうけど。



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