幹事クリタのコーカイ日誌2012

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7月31日 ● ロンド五輪あれもこれも。

 ロンドン五輪を見ていて案の定、毎日寝不足気味です。でも面白い。いろいろな競技があるので本当に飽きません。仕事がなければ夜通しずっと見ていることでしょう。

 まずサッカー男子モロッコ戦での永井のループシュート。見事でした。永井の足の速さはわかっていたはずなのに、それでもやられてしまったモロッコのGK。相手の予測を上回るスピード。これで男子サッカーはグループを1位抜けできる確率が高くなりました。本気でメキシコ五輪以来のメダルが狙えそうです。ただ次のホンジュラス戦は油断できません。まさかスペインに勝ってくるとは思いませんでした。スペインがこのメンバーでグループ予選敗退とは世界中の誰も予想していなかったことでしょう。これだからサッカーは怖いです。

 見ていてドキドキしたのが銅メダルを獲得したアーチェリー女子団体。3位決定戦ではロシアにリードされながら最後の最後で追いつき逆転。お互いに強烈なプレッシャーの中で戦っている姿は、スポーツを超えているとさえ思いました。エースの早川は本当は姉妹での五輪出場が目標だったのに、よく一人でも重圧に耐えました。最後の10点は感動的でした。三宅宏美らの重量挙げもそうでしたが、日頃はまず見ないこうした競技を見られるのもオリンピックの楽しさです。

 柔道は3日目にしてようやく金メダルを取れました。松本薫の柔道は気迫に満ちあふれていました。武道は何よりも気合いです。松本の目は武道家の目でした。しびれる目だったと思います。掛け逃げしながら指導のポイントを稼ぐようなセコイ柔道が多い中、まさに殺しにいくような目をした松本が金メダルを取ったのは実に喜ばしいことだと思いました。この金メダルが日本の今大会初めての金メダルになりました。

 テニスの錦織圭が1回戦を突破しました。日本人男子88年振りのテニスでの勝利、なんてマスコミが取り上げていましたが、それは半世紀にわたってテニスがオリンピック競技じゃなかったからです。ソウル五輪で復活以降は松岡修造が3回、錦織本人が1回、それぞれ初戦敗退にしているに過ぎません。どうせ騒ぐなら錦織がメダルを取った時に騒いで欲しいものです。ちなみにいつものウィンブルドンとは同じ会場でも雰囲気が違うのでテニスファンとしてはそれも面白いです。

 卓球では福原と石川が揃ってベスト8に進みました。メダルまでもう少しです。福原は4回戦で絶体絶命のピンチから大逆転勝利を収めました。こういう時は意外と勝ち上がれるものです。すでに3度目の五輪で経験値は十分な福原に、そろそろ大舞台で結果を残してもらいたいものです。期待は十分できると思うのですが。

 最後に柔道のジュリー問題。まず大事なことは選手の納得性。とりあえず審判の怪しげなジャッジだけでは心許ないのですから、ジュリーがあった方が選手としては納得性が高いでしょう。ただそもそも問題なのは審判のレベルの低さです。誤審だらけなんだからジュリーが取り入れられるのも無理ありません。まず審判の技術向上が第一。それでも無理なら審判ではなく行司にして、試合進行役としておくしかありません。そうすれば差し違えも仕方ないでしょう。もっとも行司だって差し違えたら腹を切る覚悟で帯刀しているのですから、それくらいの覚悟で審判も臨んで欲しいです。



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