幹事クリタのコーカイ日誌2012

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7月29日 ● 旗手でも金。

 オリンピックの開会式が華やかになって注目を集めるようになったのは1984年のロス五輪からだと思います。空を飛ぶロケット人間に度肝を抜かれました。その後は五輪の商業化が進むとともに、開会式の演出もどんどん趣向を凝らすようになり、毎回何をするのか、聖火リレーの最終ランナーは誰か、どう着火するのかなどなど、見どころが増えていきました。

 今回のロンドンではイギリスの歴史を振り返る演出から始まりました。羊飼いから産業革命、イギリス紳士が登場し、移民がやってきてと大英帝国への栄光の道を見せてくれました。また音楽において常に革新的な国であることも改めて示しました。最後はポール・マッカートニーが登場しての「ヘイ・ジュード」です。こういう歴史を持つ国は良いですね。日本人はイギリス好きな人が多いですから、好感を持って開会式を見た人も多いと思います。

 ただここのところの傾向として、開会式に凝れば凝るほど時間がかかるようになりました。そうなるとコーチや役員はともかく選手が開会式に出ないようになってきました。当然です。あれだけ長時間拘束されてしまったら、どう体調に影響するかわかりませんからね。日本選手も参加したのは40数人しかいなかったそうです。

 その中で旗手を務めた吉田は立派です。過去の五輪で旗手を務めた女子選手はみな金メダルを逃してきてしまったということですが、敢えて引き受けたその心意気。さすが吉田です。これで吉田が金を逃したらもう誰も今後は引き受けてくれないかも知れません。内村よりも北島よりも、今回は吉田の金メダルを願いたいと思います。



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