幹事クリタのコーカイ日誌2012

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7月28日 ● オリンピック男子テニス展望。

 さて、いよいよロンドン五輪が開幕するわけですが(これを書いている時点でまだ開会式は始まっていません)、ファンとしては早速始まるテニスが楽しみです。今年2回目のウィンブルドン。1年に2度ウィンブルドンがあるみたいでテニスファンには嬉しい話です。ロンドンでの五輪は3回目ですが、前回1948年大会ではテニスは行われていませんから、その前の1908年大会以来ということになります。ハレー彗星よりも珍しいのですから、これを見られる我々は歴史の1ページに立ち合っていると言っても過言ではありません。もっともテニスファンだけの感想でしょうけど。

 ドローがすでに発表になっています。日本勢が出る男子を見ていきましょう。今回残念ながらナダルが欠場ですが、フェデラー、ジョコビッチ、マレーはもちろん参加。さらにフェレール、ツォンガ、ベルディフ、ティプサレビッチ、デルポトロらがシードされています。この中では第1シードのフェデラーの山が比較的楽そうです。近いところでベルダスコ、そこに勝つと準々決勝でティプサレビッチかイズナーということになりますが、よほどのことがない限りは順当に勝ち上がりそう。さらに準決勝もナダルがいないのでフェレールとデルポトロの山ですから、金メダルへ視界良好です。

 第2シードのジョコビッチの山は結構ハードです。2回戦でロディックが待ち構えています。老いたりとはいえ、まだツアーで優勝する力がありますし、特にウィンブルドンでは強い選手。そして準々決勝でツォンガが待ち構えています。今年の全仏では4本のマッチポイントを握りながらジョコビッチに逆転負けを食らったツォンガです。熱い戦いになることでしょう。

 マレーもタフドローになりました。1回戦いきなりバウリンカは大変。3回戦でガスケ、準々決勝でベルディフ、準決勝でジョコビッチ。決勝でフェデラーに雪辱を果たし、今度こそ地元イギリスの期待にこたえるための道のりは高く険しいものです。ウィンブルドン優勝と地元大会での金メダルではどちらがよりプレッシャーがきついのかわかりませんが、少なくともメダルには届いて欲しいところでしょう。

 ちなみに日本勢ですが、伊藤は初戦でラオニッチ、2回戦ツォンガ。これは厳しいですが、ツォンガを慌てさせるようなテニスを期待したいです。添田は初戦バクダティス、2回戦ガスケとこれまた辛いドローです。でも伊藤同様にガスケ相手ならもしかしたらいけるかも。仮にガスケを倒せばマレーです。ここまで上がれれば添田もツアーレベルの選手です。一番期待の錦織は第15シード。1回戦は若手対決でトミック。ここは何とか勝てそう。2回戦ステパネクとダビデンコの勝者。どちらも経験豊富なベテランですが、錦織なら勝ち上がれます。3回戦が山でフェレール。今や4強に続く実力者。かつて全米で勝ったことがありますが、あの頃よりフェレール強くなっているので大変です。もし勝てれば準々決勝はデルポトロ。同世代対決ですが錦織はデルポトロ苦手なんですよね。うーん、メダルは遠いです。

 ちなみにシングルスよりもメダルが近いかと思っていた錦織と添田のダブルスですが、1回戦でいきなりフェデラーとバウリンカのスイスペアになりました。北京の金メダルペアです。これはちょっと無理です。残念。



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