幹事クリタのコーカイ日誌2012

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7月25日 ● イチローニューヨークへ行く。

 突然のニュースに驚きました。イチローのニューヨーク・ヤンキースへのトレード。発表してすぐにこれまでの本拠地でヤンキース側のベンチから先発出場するとはいかにもアメリカらしいドライさです。今季絶不調のイチローはマリナーズと5年契約の最終年ですから、今シーズン末で退団してどこか別の球団に移るだろうとは予想していましたが、シーズン中にトレードとは思いませんでした。しかも相手は名門中の名門ヤンキース。これまでアメリカの隅っこで孤独に自分の成績だけを追求してきたイチローが、これからは全米中の注目を常に浴びながら、強いプレッシャーの中で戦うことになったわけで、このトレードがどうイチローに影響を及ぼすのかとても楽しみです。

 ヤンキースは故障者によって外野手が不足していて、マリナーズは若返りを図りたかったというチーム事情が一致したということですが、イチローにとってもこのトレードは心機一転の大チャンスです。昨年途切れた年間200本安打と3割の記録。今年はさらに酷い成績に喘いでいたわけですから、ここで気持ちを切り替えられれば、かつての輝きを取り戻す可能性も十分考えられます。またこれまでは自己の記録だけが励みだったわけですが、これからはワールドシリーズ制覇という大きな目標ができます。これまでイチローにもっとも欠けていた「チームの勝利」という欲求を満たすことができるのですから、モチベーションは大いに上がることでしょう。

 もちろんヤンキースはそれだけ厳しい目で見られるチームでもあります。少しでも不振なら強い批判にさらされることは間違いありません。すでに38才という年齢のイチローは選手としての限界が近づいていることでしょうし、名前だけはアメリカでも大きくなっていますから期待も相当なものでしょう。すぐに結果を出していかないとシーズン末にはお払い箱という結末も十分に考えられます。イチローにとっては吉と出るか凶と出るか、まさに大きな賭けとなる移籍だろうと思います。もちろん、ファンとしてはこれが再復活の起爆剤となることを願うばかりですが。

 さて、ちょっと余計な心配ですがイチローを追いかけてアメリカに渡ったムネリンこと川崎宗則。せっかくマリナーズで憧れのイチローの同僚になれたのに、あっさり捨てられてしまいました。青木のように結果を出しているのならともかく、出場機会も少ないムネリンは一人シアトルに残されて何のためにアメリカに行ったのかさえわからなくなりました。まあさっさと諦めて来年は日本に帰ってくれば良いでしょう。きっと楽天かオリックスあたりが拾ってくれるだろうと思いますから。



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