鳩山元総理が２０日、首相官邸前での再稼働反対デモに参加したというニュース（と言うかネタ）には久しぶりに大笑いさせていただきました。先日の中日新聞の「大飯再稼働させなくても余力？」という記事の無茶苦茶さとはまた別の味わいがあります。ちなみに中日新聞がどう酷いのかはこちら（「中日新聞、大飯再稼働なくても余力 ？で学ぶ。詭弁を暴く3つのポイント」）をご参照ください。

　さて、鳩山さんです。この人は昔から良い人です。きっとお坊ちゃん育ちならではの善意の人なんでしょう。ただ少々頭が足りません。物事を単純に考えすぎです。脱原発、再稼働反対。政治家としてそう思ったのなら主張すれば良いと思います。ただ元総理という立場でなぜ首相官邸前のデモに参加するのか？デモというのは本来政治的になんら力を持たない人たちが、せめて自分たちの声を届けたいと思って参加するものです。鳩山はその声を聴く立場の人間です。その声に応えられる「大物」政治家、のはずです。

　鳩山は「野田総理に声を届けてきます」とか言って、官邸に入っていったそうです。しかし総理は不在で藤村官房長官が対応したとか。元総理なのにメッセンジャボーイすらできないのです。もう完全に困ったちゃんになっています。鳩山という「宇宙人」がどういう人柄か知らない海外の人が聞いたら、何かのギャグか、もしくは一種のパフォーマンスだと思うことでしょう。でも違います。鳩山は多分マジです。

　デモに参加する人たちが単純な正義感から対案もなくただ「再稼働反対」を叫ぶのはまだ理解できます。でも元総理がそれと同じ立場、同じ発想ではあまりにも幼稚過ぎます。きっと鳩山さんのことだから、薄っぺらな「友愛」精神が発動して、デモを見ていて「僕も行きたい」とか思ったんでしょうね。もう早く引退すれば良いのに。