幹事クリタのコーカイ日誌2012

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7月20日 ● 熱帯夜にはブルーノートでジャズ。

 昨夜は久しぶりに名古屋ブルーノートに行ってきました。昨年は毎月のようにライブ三昧だったのですが、今年はペースダウンしていて、ブルーノートに行ったのも5ヶ月ぶりのことです。昨夜はアルトサックスの大御所フィル・ウッズ。7回グラミー賞にノミネートされ4回受賞しているという大物です。ジャズミュージシャンですが、彼を一躍有名にしたのはビリー・ジョエルの『素顔のままで(Just the Way You Are)』でのソロ。あれは素晴らしい演奏でした。

 昨夜のライブは彼のクインテット。トランペットがブライアン・リンチ、ピアノがビル・メイズ、ベースがスティーヴ・ギルモア、ドラムがビル・グッドウィン。ブライアン・リンチこそまだ50代ですが、後は長年フィルと組んでいるお爺さんたちです。ベースのスティーブ・ギルモアなんて杖をついて歩いていました。フィル・ウッズ自身もう80才ですから、本当にみんな渋い渋い。年季の入った演奏は熟成し切っていました。

 昨秋ブルーノートで聴いたデイブ・コーズのサックスは明るい太陽のような輝き。1年前に聴いた寺久保エレナはまだ青い果実。2年前の本田雅人は日本刀の切れ味。それに対してフィル・ウッズはすっかり古酒の味わいです。若干夏バテ気味の頭でボーっとしながら聞いていると、まるでアメリカ映画の中に入り込んだような気分になりました。ニューヨークのジャズクラブでのワンシーン。それも1980年頃の僕が一番映画館に入り浸っていた時代の映画。最近の映画には少なくなった渋いシーンです。

 夏の夜、ブルーノートでビールを飲みながら聴くジャズは大人の楽しみ。そう言えば、客層も僕が平均年齢くらいかもと思うほどの年季の入ったファンが多かったようです。



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