幹事クリタのコーカイ日誌2012

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7月5日 ● 右肩下がり感の強い『逃走中』。

 先日放映されたフジテレビ系『逃走中』。もう20回を超える人気番組ですが、徐々につまらなくなってきているのが残念です。最初の頃は単純な鬼ごっこでした。ただ普通ではあり得ない大がかりな鬼ごっこだったところが受けたのですが、やはりルールが単純過ぎるとマンネリになると思ったのでしょう。いろいろ複雑な設定が加わってドラマチックに仕立ててきたのですが、最近はやり過ぎで、かえってそれがリズムを悪くしているのが残念です。

 さらにドラマ仕立てにしたことによる弊害が「やらせ」っぽくなってしまったこと。演出が加われば加わるほど当然のことながら肝心の鬼ごっこ部分まで「演出なのでは?」と見えてくるのです。例えば先日の放送で最後まで逃げ切った皆藤愛子と清原和博ですが、2人とも番組冒頭からずっと何かと目立っていましたし、ハンターに見つかってもうまく逃げ切れるのは、見逃すようにハンターに指令が出ているのではないかと勘繰りたくなりました。

 お笑い芸人たちにもそれぞれキャラクターに応じた「見せ場」があって、最後は大抵つかまってしまいます。ミッションなどへの対応の仕方、他の逃走者との絡み、そして最後の捕まるところまでちゃんと計算してあるんじゃないかと思えます。

 もちろん、全てが演出ではないでしょうし、計算違いというか、ハプニングもあるでしょう。ある程度はガチでやらないと面白さは出てきません。ただ女性逃走者に対してはハンターがゆっくりと走っているのを見たりすると、「なんだかなぁ」と思ってしまいます。どこまで演出でどこからが本気なのか、八百長が横行していた大相撲を見るような目で見てしまいます。

 人気企画故にヘビーローテーションで作られていますが、できたらもう少し企画を練り込んで半年に1回くらいの頻度で良いから、かつての面白さが取り戻せるようなものに仕上げて欲しいと思います。それと、その前にやった『戦闘中』はあまり面白くなかったので、もうやらなくても良いかも。


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