世の中すっかり夏のバーゲンシーズンで、名古屋のデパートなども連日大混雑しています。平日の昼間にオバサマたちがクルマを連ねて都心部にやってくるので、毎日そのあたりをウロウロしているこちらとしては人が多すぎて迷惑千万。まあ毎年恒例のことなので諦めてはいますが。

　僕は最近すっかり消費意欲が落ちていて、バーゲンに見向きもせず素通りしています。昔と違って今はアウトレットなどもあるし、ファストファッションも流行っていて、安くてそこそこデザインの良い服が日常的に買えるようになりました。なにも混雑の極みのバーゲンに敢えて突入していく必要をあまり感じません。

　それにこの年齢になると服ってたくさん持っているんですよねぇ。もちろん古くなってくると微妙に「着たくないかも」って感じるものもあるわけですが、男性の服は流行り廃りも少なく、デザインもそれほど大きく変わらないので、３年前でも５年前でも、なんなら１０年前のものでも着られる状態なら着ます。

　もちろん、着ていく場所やシチュエーションは選びますけどね。ただサイズが合っていて着心地が良いものだと、勝負服→外出着→普段着→部屋着という「逆出世魚」的使い回しで着倒しますから、最後は「この服も成仏したな」と思いながら捨てられます。もちろん２、３回着ただけで気に入らなくて捨てちゃったという服もありますから、そういう場合は本当に残念ですが。

　最近はテニスウエアも昔ほどホイホイと買わなくなってきたし、被服費は全体に低下傾向。代わりに「レッスン料」を随分払っています。五十路になってからお稽古事にこれほどはまるとは思いませんでしたが、結局外見を飾るよりも、中身を充実させる方が楽しいというか、「教えてもらえる」ありがたさが年を取ってわかったということなんでしょう。