幹事クリタのコーカイ日誌2012

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7月3日 ● リーダー体験は全員必修に。

 政治家を見ていると実に大変な職業だなと思います。彼らのやっていることを批判するのは容易いですが、じゃあ実際に自分がその立場になったらどうするのか、どういう判断をして、どう具体的なアクションができるのか、そこまできちんと考えて批判している人がどれだけいることでしょう?消費税増税だって原発再稼働だって、ほとんど脊髄反射的に反対を叫ぶ人の底の浅い批判が為政者に届くとは思えません。どんなことにもメリットとデメリットがあり、どんなことにも賛成の人と反対の人がいます。立場が違えば賛否も変わるわけで、その両方のバランスを取りながら落とし所を探すことが難しいのです。

 経営者も本当に大変だと思います。常に先の見えない市場を相手にして判断を下していかなければなりません。判断を誤れば会社は苦境に陥り、その責任は一手に経営者にかかってきます。平社員は気楽に酒を飲みながら上の悪口を言っていますが、無責任だからこそ言えるわけで、本当に社長の立場になったら弱音も言えない中、重圧で押しつぶされてしまうことでしょう。

 政治家や経営者に比べればはるかに楽ですが、幹事も結構ストレスが多い仕事です。出欠の連絡もしない、ドタキャンをする、ワガママを言う、身勝手な行動を取る、人の話を聞いてない、自分勝手な文句を言ってくる、非協力的、そんな連中がたくさんいると、誰のために幹事をやってるんだと腹が立つことばかりです。何より幹事はボランティア、無報酬が基本です。そういう人間に感謝もしないで文句ばかり言うとか非常識の極みだと思いますが、実際には何にも考えないでクレームを言う輩が少なくありません。

 こういう人間は一度リーダーを経験してみれば良いのです。政治家や経営者は簡単になれませんが、プロジェクトのリーダーくらいなら機会があればできるでしょう。主婦なら地域活動とかPTAとかでも良いです。数人のグループで良いから、ある目標に向かってチームを引っ張っていってみれば、その大変さがわかるはずです。リーダーにとってチームのメンバーの言動の何が困るか、どういうことが助かるか、それを身をもって経験すれば、リーダーの、ひいてはチームの足を引っ張るような行動は慎むことができるようになります。

 リーダーになる人間は限られた一握りのエリートで、その他大勢はついていくだけ、と考えてリーダー教育をエリートだけに施すのではなく、ついていく方がどう振る舞えばリーダーがやりやすいかを学ぶためにも、全員がリーダー体験すべきなのです。それにやらせてみれば意外にリーダーの資質があることがわかる場合もありますし。プレーヤーとしての優秀さとマネージャーとしての優秀さは別だということは、プロ野球を例に出すまでもなくよくあることですから。



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