来年の大河ドラマ『八重の桜』のキャストが一部発表されました。主役の新島八重に綾瀬はるかというのは以前に発表されていたのですが、今回発表されたのは前半の会津編の主要キャストということです。八重の兄・山本覚馬に西島秀俊、八重の最初の夫・川崎尚之助に長谷川博己、八重の幼なじみ・日向ユキに剛力彩芽、八重のライバル・中野竹子に黒木メイサ。八重の両親は松重豊と風吹ジュン、覚馬の妻が長谷川京子、八重の弟に工藤阿須加。その他、綾野剛、玉山鉄二、池内博之、斎藤工、稲森いずみ、中村獅童、西田敏行らだそうです。

　正直言って、それぞれの役柄に合っているのかどうかは、登場人物が知らない人ばかりなのでわかりません。主人公の新島八重だって「日本のナイチンゲール」という程度しか知らないのですから。この中で有名人と言えば、せいぜい松平容保くらいですが、彼のイメージというのもそれほど強い印象はありません。綾野剛なら貴公子っぽいから良いかなくらいです。

　だからいつもの大河のように「ピッタリだ」とか「イメージと違う」とか突っ込むこともできませんが、キャストはいかにもＮＨＫ好みの役者を揃えてきたなという感じはします。清潔感があってちょっと地味。話題性があるのは剛力彩芽と黒木メイサでしょうが、妊娠中の黒木にどれほど出番があるのやら。話題作りという気もします。

　そもそも今回発表された面々はほとんどがドラマ前半で死んでしまうようです。やはり『八重の桜』の中心は明治期、特に八重が新島襄と結婚して以降でしょう。その肝心の新島襄を誰がやるのかも発表されていないのですから、お楽しみはこれからです。今回のキャストが比較的地味でしたから、きっと数字の取れる人気俳優や大物がブッキング中だと思います。ただ新島襄をジャニーズにするのだけはちょっと勘弁して欲しい気がしますが。