幹事クリタのコーカイ日誌2012

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5月18日 ● 子どもの頃の風景。

 よく夢の中に出てくる風景があります。小学校の低学年の頃に学校まで通った通学路。ずっと田んぼの中を歩いて1km余りを行くのですが、その途中にある小さな川にかかっていた橋のあたりを歩く夢をちょくちょく見るのです。歩いている自分は今の自分だったり、もう少し若かったり、子どもだったりするのですが、なぜか学校へ通う道はいつも一緒。その小学校には低学年の3年間しか通っていないのに不思議です。

 しかも今ではそのあたりの風景は一変してしまって、当時の面影は全くありません。田んぼは全て埋め尽くされて住宅が建ち並んでいます。しかも田んぼが宅地に変わっただけならともかく、新しい道路がどんどん造られて、古い道自体がもう残っていません。川も暗渠になってしまってありません。森もあったのですが、もちろん消えてしまっています。

 たまに実家に戻った時にそのあたりをクルマで走っても、大まかな場所はわかりますが、道が変わってしまっているので正確にどこがどう繋がっているのかさえ判然としません。一面の田んぼの中を学校まで通ったあの思い出の風景は、もう僕の記憶の中にしか残っておらず、夢でしか体験できなくなってしまいました。

 そもそも実家も変わっているので、子ども自体の記憶と同じように残っている場所など、今や近所にもあまりありません。学校と駅とお寺と神社くらいでしょうか。単なるノスタルジーに過ぎませんが、でも子どもの頃の原風景が今でも残っている人が、ちょっと羨ましくなります。



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