幹事クリタのコーカイ日誌2012

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5月19日 ● 日本人力士の優勝は赤信号。

 史上初の6大関場所となった大相撲夏場所。上位陣の星の潰し合いで混戦になるかも、とは思っていましたが、予想以上の大混戦になりました。しかもかなり低レベルというか、横綱大関だけではなく平幕まで巻き込んでのカオス状態で、これでは混戦でもあまり面白いとは言えません。

 こうなった原因のひとつは前半に負けがこんで休場するのかとさえ思われた白鵬にあります。下位に取りこぼさないことが白鵬の強みだったのに、なんと9日目までに関脇以下に4敗。完全に優勝争いから置いていかれたはずでした。ところが混戦のもうひとつの原因となった稀勢の里のガラスのハートのせいで、気がつけば白鵬がトップに1差となっています。しかも混戦の原因その3である他の5人の大関がボロボロのため、3敗が稀勢の里と栃煌山、旭天鵬。4敗が白鵬、碧山、隠岐の海。稀勢の里と白鵬以外は、上位戦すらなかった平幕ばかりが優勝争いに残っています。

 大関戦になってから調子を上げてきた白鵬は残る2日間で負けるとはあまり考えられません。対してプレッシャーから自分の相撲を見失っている稀勢の里は残る2日間の大関戦を連敗する危険性すらあります。栃煌山、旭天鵬もそれぞれ大関戦を組まれたので星を落とす可能性が大。4敗で並んでの優勝決定戦となれば圧倒的に白鵬有利でしょう。

 9日目で5勝4敗だった力士が優勝するなんてことになったら、いかに今場所は低レベルだったかという証明です。2006年初場所の栃東以来の日本人力士の優勝が見られるかと思ったのですが、かなりピンチになってしまいました。



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