僕は短気です。モタモタしているのが嫌いで、何かとせっかちにさっさと済ませてしまいたいと思っています。だから鈍くさい人、のろまな人は苦手で、そういう人に待たされたりすると、大げさに言えば人生を浪費しているような気がしてイライラします。

　その反面、僕は粘り強いです。一度始めたことは結構しつこく取り組みます。何とか粘ってものにしようと考えますし、同じことを辛抱強くやるのも得意です。テニスサークルが丸26年も続いているのも、僕の粘り強い性格のせいだと思っています。だからすぐに気が変わって「飽きた」と言うような人間は信用できないと思っています。

　この短気と粘り強さは一見正反対のように見えますが、実は微妙にベクトルがずれているので、僕の中では共存できています。要は「ムダな時間」だと思わなければ、どこまでも粘り強く頑張れるということです。僕がさっさとやめてしまうのは「こんなことをしている時間がもったいない」と思った時です。

　端から見ていたら「短気で移り気」なのか、「粘り強くて一途」なのかよくわからない時があるかも知れませんが、僕の中では首尾一貫しているのです。