幹事クリタのコーカイ日誌2012

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5月8日 ● 6大関時代。

 大相撲夏場所が始まっています。今場所は史上初の6大関。番付は一見豪華ですが、問題は内容が伴うかです。2日目が終わった時点で土がついた大関は日馬富士、琴欧州、鶴竜の3人。横綱白鵬が初日に敗れているので、大関以上7人で連勝したのが半分以下の3人しかいないという情けないスタートとなりました。

 関脇小結も合わせると11人も三役以上の力士がいるわけですから、初日から早くも大関関脇戦が始まっています。大関陣もぼんやりしていると、序盤から次々と強敵と対戦して瞬く間に何敗もして勝ち越しすら苦しくなることでしょう。白鵬1人実力が抜きん出ていて、後はドングリの背比べ状態なのですから、優勝争いする可能性もあるけれど、負け越す危険性も十分という状況です。

 もっとも白鵬も一昨年の双葉山の連勝記録に迫った頃の力強さはありません。最近は取りこぼすことも多く、心身ともに疲れてきているのかなと感じます。一人横綱の重圧が長くかかり過ぎているのでしょう。そういう意味では各大関はこのダンゴ状態から一歩抜け出すチャンスの時期でもあります。ダンゴから頭ひとつ抜けだしさえすれば横綱の座は目の前なのですから。

 今の大関陣でその可能性を一番高く感じるのは把瑠都、次に稀勢の里です。2人とも地力はあります。白鵬と真っ向から戦えるポテンシャルは十分。後は足りない部分をいかに埋めていくかでしょう。把瑠都なら心の弱さの克服と必勝の形を作ること。今は馬力だけで取っているので、アベレージでは横綱の域に達していません。同じことは稀勢の里にも言えます。「強きを挫き弱きを助ける」癖はファンには楽しいですが昇進には足枷になります。

 1横綱6大関という番付はアンバランスでいつまでも続けていいものではありません。同じ頭が重い番付なら3横綱4大関くらいの方が収まりがいいので、早く誰か上がって欲しいと思います。



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