幹事クリタのコーカイ日誌2012

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5月5日 ● 2000本安打だけ騒ぎすぎ。

 ヤクルトの宮本が先日の稲葉に続き昨日2000本安打を達成しました。そのこと自体は問題ありません。史上最高齢での2000本安打達成というのは、脇役人生の宮本がコツコツと長い間努力して安打を積み重ねてきた証であり素晴らしいことだと思いますし、個人的にも宮本のようなタイプの選手は好きなので、よく2000本もヒットを打ったなぁと感心もします。

 ただ、これは史上40人目の2000本安打達成です。つまり歴代の通算安打記録としては40位に過ぎません。40位にしてはマスコミは大騒ぎし過ぎではないでしょうか?これが日本記録ではなくても史上2人目とかセ・リーグ記録とかならわかります。しかし2000本安打なんて、プロ野球の歴史ではそれほど珍しいことではないし、選手寿命が長くなり打撃技術が向上し続けている現代野球では、今後も続々と達成者が現れることは確実です。なのにこの騒ぎ方は理解できません。

 野球は記録のスポーツです。様々な細かい記録を集積し、それを楽しむという一面があることは確かです。ただ記録を楽しむなら、それなりに記録の持つ「重み」の違いをもっと考えて欲しいと思います。今のスポーツマスコミは2000本安打だけに過剰にこだわります。名球会入りの資格を得る数字ということで、そのわかりやすさから騒いでいるのでしょうが、あまりにも底が浅くてウンザリします。どうせ記録にこだわるなら、もっとファンの目を開かせるような面白くて意味がある記録を掘り起こしてきて欲しいものです。

 金田正一が名球会なんてものを作らなかったら、ここまで2000本安打だけが騒がれることもなかったでしょうし、引退目前のベテランがいつまでも老醜をさらすこともグッと減ったことでしょう。本当に罪作りなものを考えついたものです。



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