幹事クリタのコーカイ日誌2012

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4月12日 ● 記憶がすり替わっていく。

 昔の面白いエピソードを話すのが好きです。それは数年前のことだったり、新入社員の頃のことだったり、もっと昔の小学生の頃の話だったりといろいろですが、とにかく過去にあった自分のこと、または一緒にいた友達や家族のことなどを面白可笑しく喋ると受けが良いからです。僕の周りにはMっちゃんに限らず「やらかしてくれる」人もたくさんいるので、本当にネタには困りません。ブログには書くな、という人が多くて残念ですが。

 ただ何回も同じ話をして、ネタとして洗練されてくるにつれて、話が少しずつ事実からずれてきているような気がすることがあります。こういう話題は繰り返ししているうちに、余計なエピソードは刈り込まれ、話の構成もよりわかりやすく効果的になってきます。そうやって何回も話しているうちに、再構成されたネタが事実のような気になってきて、いつの間にか記憶のすり替えが起こっているのではないかと思ってしまうのです。

 「思ってしまう」というのは、実際自分でも事実はどうだったのかがわからなくなってきているからです。もちろん自分自身が記憶して喋っていることが事実だろうと思っています。思ってはいるのですが、数年前のことならともかく30年も40年も経った記憶などは実はあやふやで、繰り返し喋っていることが本当に起こったことにすり替わってしまっているんじゃないかと思うのです。

 人間の記憶なんて結構いい加減なものですから、この程度のことはいくらでもありそうです。本人がそう言ったからと言って、本当に事実がそうだったのか疑わしいことも多いでしょう。毎日のようにブログを書くのは、自分の記憶のあやふやさを自覚しているからこそ。備忘録として僕は毎日なんだかんだと書いているのです。



twitterでもつぶやいています@kanjikurita

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