幹事クリタのコーカイ日誌2012

[ 前日翌日最新今月 ]


 
4月10日 ● 自慢話とフェイスブック。

 自慢話というのは聞いている方は苦痛でも喋っている方は気持ち良いものです。自慢話をする人は、だいたい子どもっぽい人が多く、年寄りが自慢話が多いのは年を取って子どもに戻っているんだろうなと思います。自慢する内容は人さまざまで、ストレートな能力自慢、実績自慢から、子ども自慢や家族、友達の自慢、病気自慢や不幸自慢、貧乏自慢もあって、自慢したい人はどんなことでも自慢できるんだなぁと感心するくらいです。

 ただ自慢話はリスキーです。人間性を低く見積もられます。反感も買いやすいです。揚げ足を取られることも多いし、自らハードルを上げてしまって自分の首を縛ることになりがちです。だから賢い人、うまく立ち回れる人は滅多に自慢話をしません。逆に言えば自慢話をするのは子どもと年寄りと書いたように、大抵は素直で良い人の場合が多いです。おだてると木に登るのも自慢話をするタイプの人なので、それを利用されて余計な頼まれ事を引き受けがちです。

 最近はソーシャルメディアの普及で、自慢話をする場が一気に広がりました。匿名のブログやツイッターでは自慢話よりもむしろ罵詈雑言の方が目立ちますが、実名でリアルな友人とやり取りしているフェイスブックでは自慢話と賛美の繰り返しです。もういたるところに自慢話が転がっているのがフェイスブックです。それほどフェイスブックは自慢話と相性が良いのです。

 なにせフェイスブックでは、友達が自慢話を書き込んだら「いいね!」ボタンを押したり、コメントで「素晴らしいですね」的なことを書く羽目になります。友達なんだから「てめぇ、つまんねぇ自慢してんじゃないよ!」と突っ込めば良いのですが、それはいくら友達でもトラブルの元。だからみんなでお互いに自慢話をして、お互いに誉め合うという構造ができあがってしまいます。

 この構造を「楽しい」「気持ち良い」と思う人もいますし、逆に「空々しい」「気色悪い」と感じる人もいるでしょう。多分前者の方がずっと多いから、フェイスブックがここまで浸透してきたんだと思いますが、世の中には常にマイノリティーもいます。そういう馴れ合いを好まない人は、あまりフェイスブックに近づかない方が良いかも知れません。



twitterでもつぶやいています@kanjikurita

gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」