幹事クリタのコーカイ日誌2012

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4月6日 ● 中日の開幕ダッシュ。

 中日が見事な開幕ダッシュを決めています。ここまで広島、DeNAと5試合戦って4勝1分の勝率10割。それだけでもすごいのに、内容がまた見事で、得点22、チーム打率.273はリーグ1位。そして失点はなんと5試合でわずか4点。チーム防御率0.78。5試合中3試合が完封で、残る2試合が2失点なんですから、そりゃ負けることなんて考えられません。

 個人ではアライバや大島、平田ら主軸の周りを固める打者が良く打っています。主軸の森野、山崎、和田はまだイマイチですが、それでもリーグ1位の打撃成績なんだから、去年の貧打を思えば十分過ぎます。そして投手陣は全員が好調。唯一勝ち投手になれなかった山本昌も5回を無失点でした。強いて言えばあの試合で同点に追いつかれた時の浅尾だけが今季5試合で唯一の失敗でしたが、それでも負けなかったのですから強いと言うしかありません。

 投手陣の好調さは権藤投手コーチの手腕によるところが大きいと思います。去年までの森コーチも素晴らしかったと思いますが、それを引き継いできちんと調子を見極めて投げさせている権藤の見る目の確かさ。そして権藤を信じて任せている高木監督の腹の据わり方。どちらも大したものです。

 高木監督の采配も見事なものだと思います。善戦すれども優勝に届かなかった17年前の監督時代を反省し、ネット裏で野球を見ながら監督業について勉強したのでしょう。中日OBの中では落合支持派として知られていた人だけに、落合采配も研究し取り入れるべきところは取り入れているのだと思います。

 ただ開幕ダッシュに成功したからと言ってもまだ5試合。油断は全くできません。今日からの苦手ヤクルト戦をいかに乗り切るかがひとつのポイントになります。ローテーションは開幕時に戻って、吉見、川上、山本昌となることでしょう。この三本柱で2勝1敗なら本当に開幕ダッシュ成功です。まあ今の調子なら投手陣は大丈夫だとは思いますが、問題は去年ヤクルト投手陣を全然打てなかった打線。できたら山本昌に早く勝たせてやりたいところなので、打線には頑張って欲しいです。

 今後の心配はベテランが多いチームだけに、いかに夏場を楽に乗り切って秋まで体力をもたせるかだと思います。そのためにはレギュラーのベテランを脅かすような若手の押し上げが不可欠です。チームが好調なうちに高木監督も若手を試していくでしょうから、早く誰か台頭してきてもらいたいです。



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