幹事クリタのコーカイ日誌2012

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3月24日 ● 6大関時代になりそう。

 この春場所の場所前の注目は把瑠都の横綱昇進と鶴竜の大関昇進がなるか、という点でした。把瑠都は13勝以上の優勝、鶴竜も13勝がラインと言われていて、双方ともに13勝とは言え、横綱昇進をかける把瑠都はともかく、大関取りの鶴竜にとってはかなり厳しい条件であると考えられていました。

 ただ僕は可能性は鶴竜の方にあるだろうと思っていました。把瑠都は確かに強くはなってきましたが、未だに自分の必勝の型がなく、ただ怪力で振り回しているだけ。あれでは取りこぼしも多いし横綱昇進は厳しいのではないかと見ていました。それに比べて鶴竜は琴奨菊、稀勢の里に先を越されてしまいましたが、この3人の中でもっとも相撲が上手く安定感があります。実力は大関としても遜色ないのですが、ただこれまでは欲がないというか、9番10番で満足している節がありました。しかしライバルに先を越されてからは相撲に気迫がこもっていました。大関に上がる時には勢いが必要ですが、ようやくその勢いが出てきたと感じていたので、今場所もしかしたら13番もいけるんじゃないかと予想していたのです。

 昨日13日目を終わったところで把瑠都はすでに3敗を喫して横綱昇進はなくなりましたが、鶴竜は12勝1敗で2敗の白鵬を抑えて優勝争いのトップを走っています。残り1番勝てば当確ですが、すでに昨日までに白鵬、把瑠都らに勝っていて十分大関昇進に見合う内容です。来場所の昇進はほぼ間違いないでしょう。

 問題は把瑠都が昇進できず、鶴竜が大関に上がることで1横綱6大関というバランスの悪い番付になることです。横綱大関が7人もいるなんて頭でっかち過ぎます。実力的には把瑠都と日馬冨士は大関に相応しい強さを感じますが、他の4人は鶴竜以外安定感に乏しく三役クラス。本来の張り出しがない番付なら鶴竜、琴奨菊が関脇、稀勢の里と琴欧州は小結でしょう。かと言って琴欧州以外は引退しそうもないし、横綱に昇進もなさそうだし、しばらくは歪な番付が続きそうです。



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