幹事クリタのコーカイ日誌2012

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3月25日 ● プロの眼力。

 昨日はまた山本麻友美プロの練習会でしたが、いつものゲームをガンガンやる練習会と違って、中級者向け少人数個別クリニック形式にしました。参加者のレベルに合わせてもらったのですが、僕個人としては物足りなかったものの、プロの指導を見ていると本当に勉強になりました。

 レッスンを受けた2人はテニス歴はかなり長いのですが、ともに社会人サークル育ちなので技術的な基本ができていません。昨日はフォアハンドをそれぞれが教えてもらっていたのですが、プロに手出しでボールを出してもらって、一から基本を教わりました。かなり贅沢な練習会です。

 社会人サークル育ちのテニス愛好家でキレイなフォームで打っている人は滅多にいません。それぞれが我流を究めていて、実に個性的な打ち方をします。上級者から見たら欠点だらけなのですが、じゃあどこからどう手直しをしたら良いのかと言われると、これが意外と難しいのです。そのフォームで固まっているだけに、目についたところを適当に修正しても、余計に狂うばかり。しかもそれぞれの運動能力や筋力に合わせてそういうフォームになっているので、理想を押しつけてもできないのです。

 山本プロの凄いところは、そういう癖がついた素人をきちんと指導できるところ。どこが問題なのかを見抜き、それを言葉にしてきちんと説明し、少ないアドバイスで矯正していきます。特に難しいのは、もっともポイントとなる問題点を見抜くこと。個性的だからと言っても全てが悪いわけではなく、放置しても問題ないところもあります。ここさえ直せば全体のバランスを崩さないままにグッと良くなる、という肝心要の部分を見抜ける眼力はさすがです。横で見ていても、指導を受けた2人が、それをきちんと練習して身に付ければレベルアップすること間違いなしだと思いました。

 ま、その「身に付ける」ことが簡単にできないのがまたテニスの難しさなんですけどね。言われてすぐにできれば苦労はしませんし、面白くもありません。



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