幹事クリタのコーカイ日誌2012

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3月23日 ● 走行中の地下鉄でも圏外じゃなくなる。

 初期の携帯は電波の届かないところが多く、田舎はもちろんですが、都市部でも地下に入るとダメなんてことはザラにありました。しかし、徐々に地下街などでも使えるようになり、ついには地下鉄の駅のホームでも通話やメールができるようになって、便利になったものだと思っていましたが、さすがに地下鉄の走行中の車内では携帯がつながりません。地下鉄の中で通話しようとは思いませんが、メールができずに急ぎの返信ができない時には困ったこともあります。

 まあこの程度の不便は仕方ないと思っていましたが、なんと名古屋市の地下鉄では走行中の車内でも通話やメールができるようになるそうです(こちら)。とりあえず今月27日から東山線の名古屋-今池間という利用者がもっとも多い区間でスタートするそうですが、今後は他の路線にもサービスを広げていくそうなので、僕が普段使っている路線でもそのうち導入されることでしょう。

 名古屋市交通局はあの手この手で収益を上げるために頑張っていますが、今回の携帯OKもそうしたサービスの一環なのでしょう。もちろん、携帯各社としても利便性が高まり利用頻度が上がるわけですから望むところです。地下鉄で携帯が使えるからと言って、即座に自動車大好きな名古屋人がクルマから地下鉄に乗り換えるわけではないでしょうが、利用者の利益を考えればそう悪いことではありません。

 ただ、これまで地下鉄車内での携帯の利用の自粛をずっとキャンペーンしてきたのに、いきなり「走行中の車内でも使えます」と宣伝するのは、いかにも矛盾した話です。一応車内での通話は控えるように各社とも呼びかけていますが、使って欲しいからこそ使えるようにするわけですから、これはなかなか微妙なところ。大声で通話する客が目立つようになったら「なぜ使えるようにしたんだ」と苦情が交通局に殺到するかも知れません。

 まあ携帯電話も随分と歴史を重ねてきたので、利用者のマナーもかなり良くなりました。初期のように傍若無人に大声で通話するような迷惑な人間も少なくなりましたから、地下鉄車内でも使えるようにしても大きなトラブルは起きないかも知れませんが、そこまでサービスしなくても良いのではという気もします。なにより携帯がつながらない場所があった方が、不都合な時にはいろいろと言い訳に使えるから助かります。「あ、すいません、地下鉄だったので圏外だったんですよ」が言えなくなって困る人もたくさんいるんじゃないかなぁ。



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