幹事クリタのコーカイ日誌2012

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2月1日 ● 目指すは脱力サックス。

 今月に予定されているスクールの発表会。今回はバンド形式での発表会です。日曜日夜にそのリハーサルをしました。昨年はスティービー・ワンダーの「パートタイム・ラバー」を演奏しましたが、今年はチェッカーズの「ジュリアに傷心」をやります。1980年代の歌謡曲はパワフルで楽しい曲が多くて大好きです。特にこの曲は当時カラオケでよく歌いました。会社のオジサンたちから「クリタ、チェッカーズを歌えよ」と言われて若手の僕が歌っていた曲です。あ、まだカラオケボックスじゃなくてカラオケスナックの時代です。

 で、今回のバンド編成は僕がボーカル代わりのアルトサックス。後はドラム、ギター、ベース、そしてサックスの先生がテナーサックスで本来の尚之(藤井フミヤの弟)が吹いていたサックスのパートを吹きます。もちろんドラムなども全員音楽教室の講師です。ただドラムとギターの先生はまだ20代だったので、この曲を知りませんでした。「ジュリアにきずこころ」なんて言ってベースの先生に、せめて「しょうしん」と読めよ、と笑われていました。それくらいもう昔の時代の音楽になったんだなぁと僕は遠い目をしてしまいましたが。

 去年もそうでしたが、普段はソロで練習しているので、いきなりバンドの中で吹くと全然勝手が違います。特に今回はロックなのでドラムもギターもガンガンと鳴る鳴る。先生のテナーサックスも負けじと吹くので、思わず僕も力んでしまいました。本人的には格好良く吹いているつもりなんですが、力んでいる割には音は大して出ていないし、変な音は出るし、間違えるし、挙げ句に途中で力尽きて吹けなくなってしまうしで散々です。先生から「もっと力を抜いて」と注意をされるのですが、後ろからドラムがガンガンくると、どうしても自分の音が聞こえなくて力みかえってしまいます。

 2回通して演奏した後、ビデオで記録しながらの演奏になりました。ビデオで撮られていると思うと、また緊張して力が入ります。力を抜けというアドバイスもどこかに飛んでしまった感じで、またグイングインと吹きまくりました。案の定2回目のサビのあたりで力が尽きてしまい、そこからは「もう力入らないから吹くだけ吹いておこう」と、急に弱々しく吹いてラストまで。自分としては何とかゴールにたどり着いたくらいの感じでしたが、先生からは「途中からよく立ち直りましたね」とお誉めの言葉。ベースの先生からも「最後は良い感じでしたよ」と言われました。あれ、自分では力が入らなくなってただシレっと吹いただけなんだけど。

 どうもその力が入らなくなってからが、うまく脱力した感じで吹けていたようです。力んでもヘロヘロでも音量はさほど変化はないそうで、脱力できていれば指も動くし力みもないのでタンギングもスムーズだし、音もキレイで伸びやかな演奏になっていたとか。うーん、そんなものなのか。こちらとしては平板な感じで面白くないかなと思っていましたが、きっと力んだ方がダメなんでしょう。

 ビデオは後で見られるらしいので、早く確認したいです。前半の力んだ演奏と、後半の脱力演奏の違いを改めて見て確認して、本番では脱力演奏をモノにしたいと思っています。



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