幹事クリタのコーカイ日誌2012

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1月30日 ● 6時間全力で戦えますか?

 昨日の日曜日はいろいろと忙しく、山本麻友美プロとテニスをしたり、サックスの発表会に向けてのリハーサルでバンドでの合わせ練習をしたりしてバタバタしていました。それぞれに楽しかったので、また改めて明日以降に書きますが、やはり昨日のハイライトは全豪男子シングルス決勝のジョコビッチvsナダル戦でした。

 ランキング1位と2位、そしてグランドスラム3大会連続の同一カード決勝対決。まさに現在の男子テニスの最強の2人ががっぷり四つに組んでの対戦です。ただし、この2人はジョコビッチがナダルをカモにしている状態がずっと続いています。ジョコビッチはナダルの強力なエッグボールと呼ばれるトップスピンのショットを苦にしていません。フェデラーはナダルにこのエッグボールをバックに集められていつも苦しんでいますが、ジョコビッチはそのボールをバックハンドの高いところで叩いてきます。得意ショットを逆に叩き込まれてはナダルもたまったものではありません。その結果、ナダルはジョコビッチに6連敗中と「カモネギ」な関係になってしまっています。

 ただ相性的にはジョコビッチが有利ですが、日程的にはナダル有利。ジョコビッチはマレーと5時間近い熱戦を準決勝で戦って中一日。ナダルはお得意様のフェデラー戦をジョコビッチよりはずっと短い時間で終わらせている上に中二日。たまっている疲労の大きさではずっとジョコビッチの方が大変なはずです。試合が長引いてナダルのペースに持ち込まれたら、さすがに相性が良いジョコビッチも苦しいかなと思っていました。

 そして案の定、試合は大熱戦になりました。1セット目だけでも80分。その後もお互いに一歩もゆずらずファイナルセットにもつれこみました。最終セットはナダルが押し気味で試合を進めていました。ジョコビッチはさすがに疲労の色が濃く、このままずるずると体力負けをするのかと途中では思いました。ところが最後のところでジョコビッチは復活しました。ナダルよりはるかにフラフラしている癖に、一段とギアを上げたのです。

 もうそうなるとお互いの体力勝負というよりは気力の勝負になってきました。負けず嫌い同士の究極の我慢大会。絶対に自分から「まいった」は言わないぞ、という気迫が画面越しにも伝わってきます。試合は約6時間という、とんでもない記録的な長さになりました。その間だ、2人はずっと全力で走り、ボールをひっぱたき続けたのです。最後は紙一重の差でジョコビッチが勝ちましたが、本当にベタながら「2人とも優勝だよ」と言ってやりたくなるくらいの大熱戦でした。

 彼らの試合を見ているうちに、僕ももっとテニスがうまくなりたいという熱い思いがこみ上げてきました。歴史的な一戦だっただけに、テニス愛好家ならそれくらい思って当然でしょうけど。



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