幹事クリタのコーカイ日誌2012

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1月20日 ● 発熱とテニスと大相撲。

 新しい風邪を引きなおした結果、昨日は朝から膜が一枚張ったような感じでボーっとしたまま会社にいて、夕方から熱が上がり、夜は完全に寝込んでしまいました。38度近くまで熱が上がったのは久しぶりでした。ベッドに横たわりながら、発熱による奇妙な夢か妄想かわからないものを楽しんでいました。昔は年に2回くらいは熱を出していたのに、昨晩は本当に久々だったので妙に懐かしい思いがしたのです。

 いつもならさっさと解熱剤のロキソニンを飲むのですが、熱を下げてしまうと治りが遅くなるので、昨晩は限界までロキソニンを服用するのをやめて我慢していました。お陰で朝になったら熱も37度まで下がり体も楽になりました。まだ鼻詰まり、喉の痛み、体のだるさは残っていますが、このまま無理しないで静養していれば回復すると思います。

 本当に熱が高くなると何もできませんが、微熱のうちはテレビでスポーツ観戦していました。WOWOWでテニスを見て、NHKで大相撲。テニスは伊藤と錦織が続けて登場。伊藤は残念ながら惜敗しましたが、グランドスラムで十分に戦えたということは今後の大きな飛躍への糧となることでしょう。錦織は前半全くテニスが噛み合わずひどい内容でしたが、2セットダウンから立て直し最後はきっちり逆転勝ちを収めました。実力では錦織の方が上とは言え、よくあそこから立て直したものです。

 錦織はWC(主催者推薦)でクルム伊達とミックスダブルスにも出場します。これは大いに注目です。日本の人気プレイヤーが組んで戦うミックスはテニスファンならずとも注目されることでしょう。ちゃんと放送があるかどうか心配ですが、録画でも良いので地上波で放送してくれないものでしょうかね。

 大相撲は優勝を争う注目の取組で続けて注文相撲。全勝の把瑠都と2敗の新大関稀勢の里の一番では把瑠都が変化。さらに結びの一番で日馬富士が白鵬に変化して勝ちました。これで全勝は把瑠都でそれを2敗で白鵬が追うという形になりましたが、結果うんぬんよりも、注目の取組、それも上位対決が注文相撲で決まったことの方が深刻でしょう。

 注文相撲で負けた力士は大抵「負けた方が悪い」と言います。これはつまり「変化する方が悪い」という前提があるからです。野球のセーフティバントやテニスのドロップショットを非難する人はいません。「堂々と勝負しろ」なんて言われませんし、やられた方が「セーフティバントを決められた方が悪いんです」と言ったら「その通りだ、何を言ってるんだ」としか思われません。ところが大相撲に限っては、ルールの範囲内である立ち合いの変化技を非難されます。特に上位の大型力士が変化するなんて言語道断です。館内から把瑠都に「帰れ」コールが起きたそうですが、それはやりすぎだとは思うもののコールするお客さんの気持ちも理解できます。

 大相撲が純粋にスポーツであり競技であるならこういうことは言われません。しかし神事であり奉納されるものだという意識がある限り、やはり横綱大関は立ち合いに変わってはいけないのです。取組後の報道によれば日馬富士はかなり恥ずかしかったようで「横綱の目を見られなかった」と言っていますが、把瑠都は口でこそ神妙なものの、土俵から引き揚げてくる時は「ヨッシャー」と絶叫していたとか。ヨーロッパのレスリング出身者に、なぜルールの範囲内である注文相撲がいけないのかを理解させることはかなり難しいだろうなと思わせる話でした。



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