幹事クリタのコーカイ日誌2012

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1月15日 ● 錦織はどこまでいくか。

 今年最初のグランドスラム大会全豪オープンがいよいよ始まります。全豪は以前に見に行ったことがあるだけに、4大大会の中でも特に思い入れがあります。日本からも近く日本人選手も馴染みやすい環境なだけに、活躍を期待したいと思います。

 その日本人選手でもちろん一番の注目は錦織圭。ランキングを昨年秋以降にぐっと上げたお陰で、今大会は24シードがつきました。しかも前哨戦でツォンガやロディックなど強豪選手に普通に勝ちました。以前ならビッグネームに勝てば大騒ぎでしたが、ジョコビッチにすら勝った錦織ですから、最近は「また勝ったんだ」としか思わないくらい、その実力はトップ選手に肉薄しています。もちろん、今大会でも台風の目だと考えられていると思います。

 シードがついたお陰で3回戦までは他のシード選手と当たりません。1回戦、2回戦が格下との対戦になることで、これまでと違ってかなり体力的にも楽になります。そしてその3回戦で待ち構えるのはフランスのジル・シモン。もちろん錦織からすれば格上ではありますが、先に書いたようにこのクラスの相手なら決して勝てない相手ではありません。

 そして4回戦では前哨戦で勝ったばかりの第6シードのツォンガ。ただ勝ったばかりだからとは言え、本番でも勝てるとは限りません。むしろツォンガに警戒されるでしょうから、このドローはちょっと不運だったかも。なにせ爆発力ではツアー随一の選手です。調子に乗せてしまったら4強も簡単に打ち破るパワーヒッターだけに、いかにツォンガに自分のテニスをさせないかがポイントでしょう。

 そしてツォンガに勝てば準々決勝で4強の一角であるマレーと対戦します。ここまで勝ち上がれれば錦織としては十分の活躍ですが、もちろんファンとしてはマレーを破ってさらに上位進出することを夢見ています。錦織ならどんな快挙も、どんな奇跡も起こしてくれるんじゃないかという期待をしてしまいます。

 さて、男子の優勝争いはこのマレーも含めた4強の誰かで決まる可能性が極めて高いですが、ドロー的に有利なのはジョコビッチです。ナダルとフェデラーがもう一方の山にいったので、ジョコビッチが苦手なフェデラーを、フェデラーが苦手としているナダルが倒して決勝に上がってくれば、ジョコビッチはナダルはお得意さまですから気楽に戦えます。三竦みが成立しているので、現状のランキングではフェデラーは勝ち目がありません。ただフェデラーはグランドスラムになると異様に強い選手ですし、昨年終盤は絶好調でした。その調子を維持していれば久々のグランドスラムタイトルも十分可能でしょう。

 願わくば決勝の組み合わせが去年のバーゼル決勝の再現、錦織とフェデラーになってくれたら最高なんですけどね。



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