幹事クリタのコーカイ日誌2012 |
1月5日 ● 燃え尽きないために。 昨日今年のテニスの「打ち始め」をしました。うーん、この場合の表記は「打ち初め」の方が良いのかな?「書き初め」みたいな感じで。まあどっちでも良いのですが、昨年一年で166回もテニスをした僕としては、今年も目標は150回以上に置いているので、頑張ってたくさんテニスをしようと思っています。 ただテニスをたっぷりするにはいくつかの条件が揃わないとできません。まず健康。病気や怪我でテニスができなくなった人はたくさんいます。特に腰痛は深刻です。僕も以前はよくテニスをやり過ぎると腰痛になってしばらく大変でした。最近はなぜか大丈夫なんですが、いつ腰痛に襲われるかわからないので気をつけています。特に寒い時期は関節だけではなく、腱や筋肉も痛めやすいので要注意です。 次に大事なのは時間。他のことに時間を取られてテニスする時間を確保できない人もたくさんいます。さらにお金、コート、テニス仲間の三点セットも必要です。この3つが揃わないとテニスはできません。テニスばかりは一人じゃできないのが難点です。 さて、これらが揃っていてもテニスできない人というのもいます。何が足りないのか?それは意欲です。やる気です。テニス好きならそれは問題ないんじゃないの?と思われるかも知れませんが、意外にテニスへの意欲を失ってしまう人というのは多いのです。長年サークルを通じて多くのテニス仲間と知り合って一緒にテニスをしてきましたが、彼らがテニスをやめる一番多い理由はこの「意欲」を失ってしまったからです。 特にテニスにはまって数年間、本当に熱心にテニスをしていた人ほど、急速に意欲がなくなってしまうパターンが多くて、僕は「バーンアウト」(燃え尽き)したなぁと思って見ているのですが、初心者から初級者のうちはバーンアウトは少ないのですが、初級者から中級者になるあたりで起きやすいみたいです。 これは多分、始めたばかりの頃は練習すればするほど上達するので、テニスが楽しくって仕方ないのですが、あるレベルまでくると、そこから先は急に成長曲線が緩やかになります。そうすると自分ではなかなか上達している実感がもてないので、つまらなくなって、どんどんやる気が失われていくようです。ハマっている時は週に2回3回とテニスをして、たまに一週間くらい間が空くと「テニスしたくてたまらない」というほどテニス中毒だったのに、意欲を失ってしまうと数ヶ月ラケットを握らなくても平気になるのです。「なぜあの頃はあんなにテニスばっかりしていたんだろう」なんて言い始めます。こうなると、なかなか立ち直れません。 こういうタイプの人は大抵真面目で練習熱心で向上心が強い人です。だから努力できるのですが、努力は報われなければならないとも思っているので、「こんなに努力しているのにちっとも上達しない」と怒りだしたりするのです。周りから見ればそれなりにちゃんと上達しているんですが、本人はもっと上を目指しているので、それでは満足できません。そしてイライラしてテニスから離れていってしまいます。 僕はもう30年以上テニスをしていますが、一度たりともテニスに対するやる気が失われたことはありません。それはテニスには向上する喜びももちろんありますが、それ以上に「テニスは理屈抜きに楽しい」という根本的なことを忘れていないからです。バーンアウトしそうな人は、上手になりたいとか勝ちたいとかそういうことはいったん忘れて、楽しくテニスボールを打つことを思い出した方が良いでしょう。
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