幹事クリタのコーカイ日誌2011

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12月8日 ● 自己評価は常に他人の評価より高い。

 人間はほとんどの場合、自分に甘く他人に厳しいものです。自分ではイケテルと思っているので、他人にダメ出しされると怒るか落ち込みます。だから査定とか試験とか面接とか、他人に自分を評価される機会があると必ず不満が生じます。中日の森野が契約更改で大幅ダウンを言われました。今季は不振を極めただけに、ダウンは仕方ないと思っているようですが、走塁が0点と言われたことには不満があるようで「休まず出続けたのに0点はない」と言っていました。その気持ちはわからないでもありませんが、他人からの評価というのは得てしてそういうものです。

 査定と似たような話では、自分が他人のことを思ってやったにも関わらず報われないとか感謝されないという不満も多くの人が感じていると思います。よくあるケースが、妻が夫のためにあれこれと気を遣って支えているのに、夫は感謝の言葉ひとつ言わないで当たり前と思っているとか、逆に夫は家族のために仕事で苦労して倒れそうなほど働いているのに、給料が安いとか家族サービスをしないとか文句を言われるから割に合わないとか。

 こういうケースは、実は感謝もしているし相手の苦労もわかっているんですが、ほとんどの場合は相手に甘えているだけです。空気にあまり感謝しないのと同じで、なくなったらその大切さが身に沁みてわかりますが、普段は当たり前過ぎていちいちお礼を言ったり相手を労ったりしなくなっているのです。

 でもやっぱりちゃんと何かをしてもらったら本当は相手に感謝の気持ちを伝えるべきです。それがいつものことで当たり前のようにやってくれているなら、余計に慣れてしまってはいけません。いつもは怖い人がたまに優しくすると過剰に評価が上がるように、たまに何かやってもらうと大げさにお礼を言うのに、いつもさりげなく気配りをしていくれている人には当然だとばかりに対応していませんか?

 でも、いつもやってくれてるからとその好意に甘えていると、そんな「いいひと」だって不満を溜め込んでいつか爆発します。そうなったらもう手遅れです。この手のタイプはいったん怒ると手が付けられないし頑固です。前段階で我慢の量が多いだけに爆発したらもう止まりません。しかも爆発する前に必ず不満のサインは出しているのですが、甘えていればいるほどサインに気がつかないで見過ごしがち。それ故に爆発の被害が大きくなってしまうのです。

 人に何かしてもらったら、自分では「言い過ぎかな?」と思うくらいにお礼を言って相手を称えましょう。毎回のことなら、なおさら誉め言葉もグレードアップしていかないといけません。言われた方は決してそれでも「言い過ぎ」なんて思っていません。自己評価は常に他人の評価より高いのですから。




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