幹事クリタのコーカイ日誌2011

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12月7日 ● 短所を直すよりは。

 まだ子どもの頃、自分の欠点、短所、弱点というものを何とかなくしたいと願っていました。大人になれば子どもとは違ってみんな短所を克服できるのだと思っていました。だって大人なんですから。僕は長所を伸ばすのではなく短所を何とかしたいと考えるタイプの人間です。とにかく短所とか弱点をいくらでも自分で見つけてしまうのです。

 サックスを吹いていると、ピッチが不安定なこと。小指の動きが悪いこと。リズムに乗れず特に休符をうまく休めないこと。高音と低音ではどうしても吹き方が変わってしまい高音がうまく出せないこと。などなど、いくらでも短所を見つけだすことができます。と言うか、所詮まだ2年そこそこのサックス歴ですから良いところなどほとんどないも同然なんですけど。

 30年以上やっているテニスだって同じく弱点だらけです。サービス、特にセカンドサービスがへなちょこなこと。バックハンドがスライスしか打てないこと。バックボレーで強いボールを打てないこと。浅くなったチャンスボールを力んでミスること。深いロブを叩けないどころか追うことすらできなくなってきたこと。競ってくると大事にいきすぎて消極的になること。裏をかこうとし過ぎて裏の裏ではまること。まだまだいくらでも思いつきます。30年やってきてこの程度かよと情けなくなるくらいです。

 人間関係でも短所がいっぱい。上から押しつけてくるタイプが大嫌いで上司であろうと必ず逆らうこと。モタモタしていて決断力のない人間を見るとイライラして顔に出てしまうこと。自分をのけ者にした計画にむかついて潰しにかかること。話を聞かされていないことは知っていてもわざと無視すること。要はワガママでジャイアン気質なこと。だからあまりサラリーマンには向いていないのに30年近くサラリーマンをしていること。だからと言って自営になるだけの気概もないこと。そりゃ出世できないわけです。

 可愛い女性を見ると無条件で目で追ってしまうこと。話しかけられればデレデレと喋ること。甘えられたら罠だと思っても乗ってしまうこと。そういう女性にご馳走してプレゼントを贈って送り迎えをしても惜しいと思わないどころか、当然だと思ってしまうこと。つまりは女性に弱いこと。これも若い頃からの大きな弱点です。かつてサークルのとある女性から「クリタさんが女性に甘いって知ってるから、みんな甘えてワガママ言うんですよ」と指摘されました。その通りだと思いましたが全然直っていません。と言うか、直す気もないです。男は女性を甘やかしてナンボだと思っていますから。

 そんなわけで欠点、短所、弱点だらけのまま年を食ってしまいました。むしろ年とともに短所は増えているような気さえします。最近ようやく短所を直そうと思っても無理かもなと思い始めました。直せることと直せないことがあって、直せないことを頑張って直すにはもう残り時間が少ない気がするのです。やっぱり人間、良いところだけ見て生きている方が幸せですからね。ま、こういう性格なので自分の良いところなんてあまり思いつかないのが残念ですが。あ、これもまた短所か。




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