幹事クリタのコーカイ日誌2011

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12月6日 ● 50代はもう初老?

 落合が監督をやめて「これで普通の初老の男」になると言ったらしいです。いやいや、全然普通じゃないはず。金も名声もある上に、これからも監督の声が各球団からかかるのは間違いないですからね。巨人や日本ハム、千葉ロッテなどかつて在籍した球団は特に落合を狙っていることでしょう。ユニフォームは着ていなくても、テレビ局からも引っ張りだこでしょうし。なかなか「普通」にはなれないと思います。

 この「普通の○○」って言い方は、もちろんキャンディーズの「普通の女の子に戻ります」が発祥でしょうが、いろいろな有名人が何か地位を降りたりする時によく使います。と言うか、有名人じゃなければ使えないセリフです。それもなるべく有名で話題性があって、しかも才能がある人間が使わないと「なに言ってんの?」と思われてしまいます。「最初からお前なんて普通だよ」って。そういう点では気をつけて使わないとかえってみっともないことになってしまう危険性を孕んだ言い回しだなと思います。

 もうひとつ、落合が自らのことを「初老」と言ったのも新鮮でした。そうか、50代はもう初老なのかと。辞書を引けば「40才の異称」とあるように、そもそもは40代から初老だったのですが、さすがにそれは大昔の話。定年がまだ55才だった昭和の頃なら50代で初老、60代で老人の仲間入りというイメージでしたが、今は70才を越えないと老人扱いしたら失礼になりそうです。30代なんて中年ではなく青年後期であり、50代はまだ現役バリバリの壮年としておかないと各方面から苦情が出そうです。

 実年齢に7掛け説というのがあって、今の30才は昔なら21才でようやく大人になったところ。50才が昔の35才で分別のついた働き盛り、ようやく70才で昔の49才、初老の仲間入りだそうです。確かに精神的な成熟度という意味では本当にそんな感じがするくらい、良くも悪くも昔の人に比べて今は全体に若い、もしくは幼い気がします。

 ただ気持ちは若くても体は昔の7掛けにはなっていませんからねぇ。加齢による衰えは着実に訪れるし、老眼も更年期も白髪もハゲもちゃんとやってきます。気持ちは中年、体は初老の50代、さてどう過ごしますか。




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