今年のＪリーグは柏レイソル、名古屋グランパス、ガンバ大阪が勝点１ずつの差で最終戦を迎える激戦になりましたが、最終戦を３チームとも勝ってレイソルが初優勝を果たしました。Ｊ２から昇格したチームが優勝したのは初めてだそうで、素晴らしいことですが、Ｊ１のチームは何をしていたのかという気もしなくはありません。

　我がグランパスは惜しいシーズンでした。連覇を目指して臨んだシーズンでしたが、最後に６連勝という強さでフィニッシュしたにも関わらず届かなかったのは、開幕直後の数試合のつまづきが最後まで響いた形になりました。スロースターターはやはり不利です。特に試合数がプロ野球ほど多くないＪリーグではなおさらでした。

　ただ得失点差では１位だったように、強さは十分に感じられたシーズンでした。チームとしてのパターンがきちんと確立している上に、個々の選手の力があって、控え選手の層も厚い。昨年ぶっちぎりの１位、今年は追い上げて１差の２位。このメンバーで来年もまた戦うことができそうですから、来季もまた優勝を期待できると思います。さらにこれからグランパスが得意な天皇杯の季節です。過去に２度優勝しているゲンのいいタイトル戦ですから、ぜひとも優勝してＡＣＬにも弾みをつけてもらいたいものです。

　それにしても名古屋の人間としてつくづく惜しかったのは、ドラゴンズとグランパスのダブル優勝が２年続けていけそうだったのをわずかな差で逃したこと。グランパスは先ほども書いたように来年も優勝争いができると思いますが、ドラゴンズに３連覇を期待するのはかなり厳しいので、こんなチャンスはもう当分なさそうな気がします。

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