幹事クリタのコーカイ日誌2011

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11月29日 ● 女子高生はドラマを見ない、らしい。

 どうやら史上最悪のバカ大河が終わったようです。もう酷評の嵐渦巻く凄まじい様相を呈していましたが、それでも最後まで見届けた方々には「お疲れ様」としか言いようがありません。今週から始まる『坂の上の雲』でお口直ししてください。

 大河ドラマに限らず民放ドラマも含めて最近のドラマは本当に面白くありません。今クールもキワ物の『家政婦のミタ』が視聴率をそこそこ稼いでいるようですが、怖いモノ見たさですし、後は軒並み沈没。月9にはまっている30代独身女性は複数知っていますが、あれもターゲットが限られ過ぎていて広がりゼロ。鳴り物入りで始まった『南極大陸』は「難局大陸」になってしまって、いよいよキムタクの神通力も失われたようです。時々NHKドラマがスマッシュヒットを飛ばすくらいで、今のドラマ状況は悲惨です。

 18才の娘に聞くと、テレビドラマを見ている高校生なんて今どき絶滅寸前とのこと。10数年前までは女子高生こそドラマの主たるターゲットだったのに、隔世の感です。この子たちが20代、30代と年齢を重ねていくにつれ、間違いなくドラマの視聴率はもっと酷いことになります。

 もっと言えば高校生はテレビ自体をあまり見ないそうです。うちの娘のようなテレビ大好きッ子は少数派。そりゃバラエティも歌番組も軒並みアウトなわけです。辛うじてスポーツ中継だけが命脈を保っています。こればかりはまだテレビに敵うメディアはありません。

 新聞を若者が読まなくなったと言われて久しいですが、今の新聞は若者どころか中年でも読みません。読者層は初老以上。テレビもすっかり中年以上向けのメディアになってきてしまいました。ただ新聞は広告収入と販売収入が半々ですから、広告メディアとしての価値が下がってきても何とかその影響を半分にとどめていますが、テレビはほぼ全てが広告収入だけに「ダメ」となった時の落ち込む速度は新聞の比ではありません。

 ネットと携帯に向いてしまった若者層をテレビに再び振り向かせられるかどうか。僕はまだまだテレビのパワーはあると信じていますが、懐疑的な意見も多いです。まあ昨今のドラマやバラエティの体たらくを見ていると懐疑的になるのも頷けますが、それはコンテンツのパワーが足りないだけで、テレビというシステムのパワーは未だにかなり大きいと思います。問題はテレビを作っている人たちがいろいろな意味で萎縮してしまっていることなので、そこから元気にしていかないとダメなんだろうなと感じています。




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