幹事クリタのコーカイ日誌2011

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11月23日 ● 年齢とともに見るところが下がっていく話。

 よく男性の女性に対する興味は、年齢とともに上から下におりていくということを言います。つまり若い頃は顔、胸にばかり目がいくけど、徐々に尻や足を見るようになるという話。僕はまだ大学生の頃にこの俗説を初めて聞いたのですが、当時は全然ピンときませんでした。当たり前です。まだ女性の顔しか見ていない年頃でしたから。

 10代では顔が好みならスタイルなんて太っていようが痩せていようが関係なかった記憶があります。好きな女の子の体型は、いま思うとスリムな子の方が多かったのですが、自分ではぽっちゃり好きだと思っていたくらいですから。単に大学生の時に好きだった女の子がコロコロとした体型だったからです。

 20代に入ると胸に興味がかなりもっていかれていました。単に大きいというのではなく、スレンダーなのに大きいというのが好きでしたから、やっぱりスリムな女の子が基本的には好きだったんだと思います。ただ当時はやはり自分では「巨乳好き」なんだと思い込んでいました。なぜいつまでもぽっちゃり好きだと思い込んでいたのかよくわかりませんが、多分まだ顔と胸しか興味がなかったので、プロポーションについてはあまり考慮していなかったのでしょう。まだまだガキでした。

 さて、30代に入るといよいよ興味は腰に下がってきました。いわゆる「くびれ」が好きだと急に自覚したのです。ようやく大きい胸が好きなのではなく、細い腰が好き(結果として胸が強調される)ということを理解した瞬間でした。グラビアを見ていても、当時流行っていたイエローキャブ系の巨乳は「ただのデブ」だと感じるようになりました。

 その流れで40代になると大事なのは尻だ思うようになりました。くびれを作るのは胸よりも尻なんだと思い至り、その結果女性の魅力は尻にあり、と結論づけました。キュッと上がった綺麗なヒップを見ると、思わずその造形の美しさに「ほー」と感動します。小さくてはダメだし、大きすぎてもダメ。芸術家が女体をモデルにする気持ちがようやく理解できるようになりました。また30代までは「尻を追いかける」という言葉に「女の尻なんて見てないよ」と思っていたのに、40代に入って「ああ、そういうことか」と納得したのです。まことに人間、年を取るといろいろなことがわかるようになるものです。

 さて、僕もついに今年50代に突入しました。ふと気付くと、あまり女性の顔に拘っていない自分がいます。その代わりスラリと伸びた綺麗な足は「ステキやん」と思います。ちょっと前まで女性のファッションはパンツルックが主流だったのに、最近はスカートを履いている若い女性が本当に多くて、それだけ足を見る機会が増えたということもあるかも知れません。膝から下が長いイマドキの若い女性のスタイルの良さは感動ものです。もっと正確には足と言うよりも全身のプロポーションを見ている気がします。

 俗説通りに顔から足へと興味が移ってきたわけですが、このままジジイになったら一体どこを見るのでしょう?グルッと一周してまた顔ばかり見ているのかも知れません。え?外見ばかりで性格は見ないのかって?もちろん性格は大事です。ただ年を取ってくると外見に性格が表れてくるのがわかるようになります。見た目に騙されない、もしくは騙された振りをするのが大人の男ってもんです。




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