幹事クリタのコーカイ日誌2011

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11月20日 ● ダルビッシュの「上から目線」解説。

 昨日の日本シリーズ第6戦もまたまた2-1といういつものロースコアな展開。初回の和田の2点タイムリーを必死に吉見-岩瀬-浅尾と繋いだ継投で守り抜いた中日が勝ち、いよいよ3勝3敗のタイにして最終戦の決戦に持ち込みました。こうなるとどちらが有利かわかりませんが、相変わらず打てる気がしない中日打線、特に森野と谷繁の2人がチャンスに凡退を続けているので、そこがキーになりそうです。

 ところで昨日の試合を中継していたテレビ朝日の解説が来季の日本ハム監督の栗山英樹と日本ハムのダルビッシュ有でした。監督と選手の組み合わせで解説をさせるとは面白いことをします。普通なら気を使って喋りにくいんじゃないかと思いましたが、まだ今は監督ではない栗山はいつもの解説者トークでしたし、ダルビッシュもクールな態度に徹していました。

 驚いたのはダルビッシュが解説者のようにきちんと喋っていたこと。現役選手がゲストで来ても大抵は喋り慣れていないので聞きにくいことが多いのですが、ダルビッシュは言ってることも明瞭だし、内容が濃くて「なるほど」と思わせるようなことを言うので、ついついアナウンサーも栗山よりもダルビッシュに話を振っていたほどでした。と言うか、栗山は相変わらず調子が良いだけで薄っぺらなことしか言わないものですから、あれじゃあどちらが監督かわかりません。

 もちろんダルビッシュも投手と捕手と打者のことしか詳しくないようですが、それにしても野村克也ばりの鋭い分析で、ソフトバンク和田のリズムの乱れをすぐに指摘したり、森野のタイミングのずれを言ったり、谷繁のリードについて解説したり、今すぐにでも解説者としてやっていけるぞと思いました。

 加えて面白かったのはダルビッシュの「上から目線」。それだけ自信があるのでしょうが、どの選手に対しても余裕たっぷりに分析していて、後輩がそんな偉そうに先輩選手たちを論評していて良いのかなと思うほど。クールさと切れの良さで往年の広岡の解説を思い出したほどでした。

 足の速いランナーが出た時には投手もランナーを気にしてリズムが乱される、という話になった時にも、アナウンサーに聞かれたダルビッシュは「僕は全然気にしません。得点圏に進んだら全力で打者を打ち取るだけですから」と、全力を出せば打ち取れない打者なんていないと言い切っていました。さすがです。

 来季ダルビッシュはメジャーに行くのか、それとも日本ハムに残るのかまだ明言していませんが、昨夜の栗山との解説でどう思ったことやら。もしかしたら「こんな人の下ではやりたくないな」と思ったかも。栗山もダルビッシュの扱いは難しいと感じたかも知れません。




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