幹事クリタのコーカイ日誌2011

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10月30日 ● 豪華投手リレーの思い出。

 プロ野球のクライマックスシリーズが始まりました。セ・リーグ2位のヤクルトと3位巨人の初戦、ヤクルトの小川監督は先発館山の後に先発要員の村中を中継ぎで起用、見事に接戦をものにしました。これは短期決戦ならではの投手リレーで、小川やるな、という采配でした。

 これで思い出すのが伝説の「10.8決戦」。1994年10月8日、最終戦を残して69勝60敗で並んだ巨人と中日が最終戦の直接対決で優勝を決めた一戦です。この時、ホームの中日は今中を先発させ、対する巨人は槇原。予想通りの先発です。しかし、その後の継投が全く違いました。中日・高木監督はいつも通りに今中-山田-佐藤-野中と負け試合なりの投手リレーをしたのに対し、巨人・長嶋監督は槇原-斎藤-桑田と先発3本柱をつぎ込んで勝利に執念を見せ、実際に6-3で巨人が勝って優勝を決めました。高木監督が後年この継投に対し「悔いが残る」とコメントした通り、もし今中が打たれても山本昌や郭源治を登板させていたら試合はどうなっていたのかと、ファンとしても残念な思いが当時からしていました。

 短期決戦でペナントレースと同じ戦い方をして勝てるなら良いですが、やはり「ここぞ」では思いきった手を打つべきなのでしょう。来季から中日の指揮を執る高木にはぜひこの10.8の苦い思いを糧にしてもらいたいと願っています。そしてこれからCSと(恐らく)日本シリーズを戦う落合監督には、今年こそ「完全日本一」で有終の美を飾って欲しいものです。

 もっとも今の中日は投手リレーに関しては吉見-浅尾-岩瀬で万全な上に、ワンポイントリリーフの駒も豊富なので、無理に先発のチェンやネルソンをつぎ込む必要はないんですけどね。




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