幹事クリタのコーカイ日誌2011

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10月25日 ● 『謎解きはディナーのあとで』と『11人もいる!』第1回。

 この秋の新ドラマ『謎解きはディナーのあとで』と『11人もいる!』を見ました。まず桜井翔&北川景子主演の『謎解きはディナーのあとで』ですが、もう予想通りというか、危惧した通りの仕上がり具合で、見ていてちょっと辛かったです。初回のストーリーはほぼ原作通りなのですが、かなりチープというか学芸会。桜井は全く原作の執事のイメージとはかけ離れているし、北川は見た目は「お嬢様」に似合っていなくはないけれど、あまりにもお芝居がイマイチ過ぎ。椎名桔平までもつられて下手に見えてきました。

 過剰にマンガチックな演出を施しているのは主演2人の演技力に自信がないから演出で補おうという意図かも知れませんが、そのせいで余計に学芸会チックになってしまっています。もともと原作だって絵空事の話なのですから、計算が行き届いていない演技と演出では破綻するに決まっています。桜井翔の代わりに阿部寛か堺雅人、北川景子の代わりに蒼井優か戸田恵梨香あたりをキャスティングしていれば全然違ったドラマになっていたことでしょう。まあ主演2人のファンが見るアイドルドラマとして考えるのなら、これはこれでOKだと思うので、まともに批評するのは無意味かも知れませんが。

 クドカン脚本の期待のドラマ『11人もいる!』。深夜枠なのでちょっと下ネタも含んだ大人のドラマでした。と言うか、もっと爆笑コメディかと思いきや、意外やシリアスなテーマを盛り込んだホームドラマだったので、そういう意味では予想とは違っていました。物語の主役は神木隆之介なのですが、実質的な主役というか、狂言回し的存在で出番が多いのは広末涼子と加藤清史郎。この2人のやり取りがむしろクドカンのコメディらしい見せ場だとも言えます。

 さすがにこちらはキャストが脚本とうまく噛み合っていて、神木、広末、加藤だけではなく、ダメオヤジの田辺誠一も、健気な妻の光浦靖子もピッタリはまっています。広末はコメディエンヌとしての資質が光ると僕は以前から思っていましたから、今後は幽霊役の彼女の自由自在な活躍ぶりに期待したいと思います。




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