幹事クリタのコーカイ日誌2011

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10月16日 ● 「知性」と「悪意」のテレ朝バラエティ。

 その昔、カンニング竹山が日テレの『エンタの神様』に出た時に「オレはテレ朝っ子だからな!」と言って切れ芸を見せていましたが、我が家も最近すっかり「テレ朝っ子」になっていて、テレビ朝日系列のバラエティ番組ばかり見ています。

 見ている番組をざっと挙げると『お試しかっ!』『Qさま』『ストライクTV』『ロンドンハーツ』『マツコ&有吉の怒り新党』『アメトーク!』『ミュージックステーション』『ぷっすま』『アタック25』『シルシルミシルさんデー』『劇的ビフォーアフター』とレギュラー番組だけでこれだけ。土曜日以外ほぼ毎日テレ朝のバラエティを見ている感じです。特にこの秋からスタートした『ストライクTV』『怒り新党』がなかなか面白くて、テレ朝占有率がさらに上がりました。

 さらにスペシャルでも『タイムショック』『ビッグダディ』『メガヒットカラオケ』『内村プロデュース』なども放送されるたびに見ています。他局のバラエティももちろん見てはいますが、週に1〜3本というところで、テレ朝のバラエティばっかり週10本以上というのは、完全に竹山を超える「テレ朝っ子」だと思います。

 テレ朝のバラエティは同じスタッフで作っていることが多く、同じタレント、似たような企画を使い回すので、全体にどこか似た雰囲気があります。共通しているのは「知性」と「悪意」です。さすが朝日新聞系列だけあって、もしくはかつて「日本教育テレビ」だったということもあってか、他局に比べれば教養主義的というか、「頭の良い悪い」にこだわる傾向が強く、クイズ番組も過剰な演出を抑えて本気でクイズをやらせます。大阪の朝日放送制作ですが『アタック25』という唯一の視聴者参加クイズ番組を今でも存続させているところにもそれは象徴されています。

 そして頭が良いせいか、批評精神が強いと言うか、底意地の悪さもピカイチで、田村淳や太田光、有吉、マツコらキレイ事を言わないタレントが一番生き生きしているのもテレ朝です。そう言えば『タモリ倶楽部』もテレ朝でした。タモリが元来持っている毒は深夜のテレ朝だからこそ長年発揮できているのではないかと思っています。

 フジテレビや日本テレビのようなメジャーではなく、かと言ってテレビ東京ほどのマイナーではないという長年のポジションが今のテレ朝バラエティを作り上げたのでしょう。『徹子の部屋』も含めて、長寿番組が多いのもテレ朝の特徴ですが、それも激しい視聴率争いから少し引いたところにいるからではないかと思われます。今後もヒット番組が増えたからと言って、過激な表現を自粛して生ぬるくならないように気をつけて毒を吐き続けて欲しいと願っています。




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