幹事クリタのコーカイ日誌2011

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10月4日 ● 最強女ダブにコテンパン。

 なかなか勝てない相手というのは普通はイヤなものですが、でもそういう相手がいるからこそ楽しい場合もあります。先日の日曜日にまた山本麻友美プロと練習会をしました。山本プロの妹分の元インカレダブルスチャンピオンのT村さんも連れてきてもらい、最近恒例となった「名古屋在住最強(推定)女ダブ」に挑戦。こちらのメンバーは僕とM本、M原というこの練習会の常連です。

 以前から最強女ダブに何とか一泡吹かせたいと思っている我々としては、狙い目はやはりT村さん。いくら元インカレチャンピオンと言えども、日本でかつてシングルス12位までランキングを上げた山本プロに比べれば穴はあります。ダブルスプレーヤーのT村さんはボレーは上手いけれど、ストロークはすっぽ抜けるようなミスもあるので、自分たちのサービスをキープして、T村さんのサービスゲームを何とかブレイクすれば勝機も見えてきます。実際、過去のゲーム練習でも山本プロのサービスゲームはほとんどブレイクできませんが、それ以外の時ならちょくちょくゲームを取ることができていました。

 ところが先日のT村さんはひと味もふた味も違いました。サービスがしっかりコーナーに入ってきているし、これまでリバース気味だったサーブが、左利き特有の切れていくワイドへのサービスもしっかり打ってきます。さらにストロークも安定していて、特に巻き込むようなフォアハンドのショートクロスは厄介でした。これだけミスの少ないテニスをされると、T村さんから崩そうと思っていても打つ手がありません。T村さんのミスが少ないから山本プロもますます余裕を持って攻めてくるので、やられ放題になってしまいます。

 4ゲーム先取で6試合対戦したのですが、結果は0-4、1-4、1-4、0-4、1-4、0-4。取ったゲーム数3、取られたゲーム数24。特に4試合目のM本・M原ペアなどは最初の3ゲームは1ポイントも取れずシャットアウト。最後のゲームで辛うじて2ポイント取っただけで終わってしまいました。まさに手も足も出ないとはこのことです。聞けばT村さんは最近特訓しているそうで、かなりテニスのレベルが上がってきているとのこと。山本プロも以前よりはるかにテニスしている時間が長いので勘も体力も取り戻している感じだし、そりゃ強いわけです。

 ただこれだけやられてしまって悔しいは悔しいのですが、だからこそ楽しいというのもあります。こちらが甘いボールを打てば完全にやられてしまいますし、攻め方を間違えればきちんと切り返されます。本当に良いプレーをした時だけポイントになり、それがうまく繋がるとゲームが取れるわけで、それは自分たちのテニスに対して正確に採点をしてもらっているようなものです。ゲームをすることできちんと自分たちのプレーに対して「ダメ」「正解」と教えてもらっているのですから、単なる言葉だけの指導よりもはるかにわかりやすく身に付きます。

 最近少しずつ「ダメ」が減って「正解」が増えてきた気がしていたのですが、この日は採点基準が一段と上がったようで「ダメ」ばかりでした。もちろん、それは歓迎すべきことなので、ますますこれからはシビアなテニスを目指したいと思っています。お互いのラッキーショットやイージーミスでポイントがいったりきたりするアマチュアのテニスではなく、ちゃんと考えた正しいテニスしないと結果が出ないというプロのテニスの一端を垣間見させてもらった気がして、良い勉強になりました。




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