幹事クリタのコーカイ日誌2011

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10月3日 ● 感謝祭で紳助後継の公開試験。

 先週土曜日のTBS「オールスター感謝祭」。春秋の特番として20年続く人気番組ですが、今回は島田紳助の突然の引退でMCをどうするかが注目されました。最近あまりまともに見ていなかったのですが、新MCだけを楽しみにじっくり最初から最後まで見てしまいました。ちょっとテレビ局の思惑どおりで悔しいです。

 注目の新MCはリレー形式で3人。トップバッターは今田耕司。2番手が田村淳。最後が東野幸治。予想通りの顔触れです。トップの今田は緊張していたのか、トチり気味。島崎和歌子に怒られながらアップアップの進行でした。いつもの今田ですら進行はそつなくこなしてもそれほど笑いは取れないのに、今回は取り柄の「そつのなさ」すら発揮されず少々残念な結果になりました。

 2番手として登場した田村淳は、ロンハーなどのMCで鍛えた芸人いじりの技を自在に発揮してなかなか堂に入った進行ぶりでした。相方の田村亮が解答席にいたことも幸いして、苦しくなるととりあえず亮をいじるという手慣れたやり方で切り抜けました。自分よりベテランが多い場をあれだけ仕切れる淳の才能は大したものです。

 最後の東野は「あらびき団」の衣装で登場する掟破りをかましました。さらに途中でビートたけしまで参戦。たけしのフォローまで必要だと演出陣が判断したのかどうかはわかりませんが、今田よりは笑いも取ってエンディングまでこなしました。一番ハチャメチャした東野でしたが、もともと「氷の心を持つ男」としてクールさが持ち味。今回は期待以上の出来でした。

 生放送でハプニングだらけの現場を200人の芸能人を相手にしながら長時間乗り切るには、相当の気力と体力と度胸と勘の良さと反射神経と目配りが必要でしょう。今田、淳、東野の3人で束になってかかってもこの程度ですから、長年これをこなしてきた紳助はさすがにモンスターだと思います。今回の放送は紳助の後継者争いの公開試験みたいなものでしたが、改めて紳助の才能を思い知らせただけという気もしました。

 僕の個人的判定としては、この3人なら田村淳がその「毒」でもっとも紳助後継に相応しいと思いました。と言うか、今田と東野にはこれ以上は期待できないけれど、淳ならまだ若いだけに「のびしろ」があるかなという印象です。TBSはどう判断したでしょうか?次回の感謝祭で誰がMCをするのか、今から楽しみです。




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