幹事クリタのコーカイ日誌2011

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9月28日 ● 熱く語り合える相手がいる幸せ。

 9月ももうすぐ終わろうとしていますが、3年前の9月に亡くなった会社の先輩でテニス仲間のMさんのことを唐突に思い出しました。亡くなった時にも書きましたが(こちら)、Mさんとはいつもテニス談義を熱くしていました。9才年上でテニスの腕前も僕よりも上だったのですが、偉ぶることもなくテニスの兄弟子と弟弟子のような関係でいつも話をさせてもらっていました。

 お互いに普段はテニスをしている場所が違ったので、月曜日の会社のランチタイムがその報告会。それぞれが週末にテニスコーとであったことを話し合い、面白かったこと、気付いたこと、驚いたことなどのネタを提供しあっていました。特に大会などで対戦した上手な人の話をするのがお互いに大好物で、その人がどんなプレーをして、それに対して自分たちがどう挑んだのか、技術、戦術、精神などを詳しく話をしながら論評し分析をしていました。

 僕もMさんも大人になってからテニスを始めたので、上達するには理論武装からというタイプ。プレースタイルこそ違えども、テニス歴もテニスへの向上心も似ていたので、いつも飽きることなくテニス談義を繰り返していました。僕にとってはもちろんですが、恐らくMさんにとってもそれはテニスの実力向上に有意義なだけではなく、なによりワクワクする楽しい時間だったと思います。

 Mさんが亡くなってから3年、僕は未だに熱くテニス談義をできる相手を見つけられていません。もちろんテニスへの熱意や向上心が燃えさかっている人はいますが、「語り合う」ために必要な「サムシング」を持っている人がなかなかいないのです。

 この3年間で僕のテニス経験値もかなり増え、語ることができる内容も質量ともに大幅アップしました。Mさんが生き返ってきてくれたら一晩徹夜してでも話すことはたっぷりとあるんですが、残念なことにその気配もありません。そろそろ次のテニス談義の相手が現れても良いのになと思うのですが、いつまでたってもこれに関しては「未亡人」のままです。




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