幹事クリタのコーカイ日誌2011

[ 前日翌日最新今月 ]


 
9月16日 ● 「ふっかつのじゅもん」の復活。

 大ヒットRPG「ドラゴンクエスト」が発売25周年を記念して、1〜3を復刻発売しました。Wii用でFC版とSFC版がそれぞれ入っていて、好きなバージョンで遊べるようになっています。おまけに「実物大」ちいさなメダルも入っていましたが、思ったよりも重くて、これをたくさん持って旅をしたら重くて大変そうです。

 とりあえずもっとも古いオリジナルのFC版ドラクエ1をプレイしてみました。忠実に再現されていて、極めて粗いドット絵もチープな音楽も漢字が出ない文字も懐かしさ満点。もちろん「ふっかつのじゅもん」も復活していて、その読みにくさも当時のままでした。もう一気に25年前にタイムスリップしたかのような気分です。

 25年前の1986年、僕にとってはマンションを購入して結婚した人生の転機の年でした。バブル前夜でまだ景気はそれほど上向いてはいませんでしたが、妙に世の中は明るく元気でした。結婚祝いに会社の同僚たちがプレゼントしてくれたのが当時の最先端ゲーム機「ツインファミコン」と、「スーパーマリオブラザーズ」「ドラゴンクエスト」「ゼルダの伝説」の3本のソフトでした。

 ゲーム大好きな僕は当然のごとくはまりました。毎日まっすぐ家に帰るのは新婚だからではなくゲームをやりたいため。新婚の夫が毎晩ゲームばかりやっているという現象の「はしり」だったと思います。僕たちより上の世代はファミコン世代ではないですから。もらったゲームはどれも名作ばかりでしたからもちろん面白かったのですが、特にドラクエには感動しました。ゼルダの伝説に比べてゲームバランスが適切で遊びやすく、またキャラクターのデザイン、音楽ともに感動的。今となってはそりゃあの巨匠たちの仕事だからと思いますが、当時は本当に驚いたものです。あっと言う間にクリアして2度目、3度目と遊びました。

 その後に出たSFC版ももちろんやっていますが、今回久しぶりにFC版ドラクエ1を始めて思ったこと。「こんなに難しかったっけ?」。そう、当時は簡単だと思っていましたが、その後のドラクエはもっと「ゆとり仕様」になっていて、さくさくと進むようになっていました。「やくそう」が24Gって、ぼったくりだろうと思います。今じゃ8Gだし、その辺のツボやタンスの引出しに入っているから要らないくらいなのに、最初のドラクエでは超貴重アイテムです。

 FC版を知らない息子、娘は粗いドット絵を見て驚いていました。「ふっかつのじゅもん」の読みにくさも、これじゃあ寝不足で写し間違いするのも仕方ないという感じ。37インチのテレビで見てもそう思うのですから、当時の14インチの小さなテレビでは、じゅもんが合っていた方が不思議なくらいです。

 懐かしい青春時代の小説、マンガ、映画、ドラマ、ヒット曲などと同じレベルで、ゲームというのもノスタルジーを感じさせてくれる一級品の文化遺産なんだと改めて痛感させてくれた復刻版ドラクエでした。




twitterでもつぶやいています@kanjikurita

gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」