幹事クリタのコーカイ日誌2011

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9月15日 ● 大相撲の昇進争い。

 日馬富士の横綱昇進と、鶴竜、琴奨菊、稀勢の里の大関昇進をかけた秋場所が4日目を終えて明暗を分けています。2場所連続優勝なら横綱昇進の条件を満たす日馬富士は隠岐の海、豊真将と平幕に2敗。4日目にして昇進赤信号です。ここから全勝して優勝すれば選考対象にはなりますが、平幕に2敗というのは内容が悪く、仮に優勝しても見送られることも考えられます。そもそも白鵬が2敗もするかどうか。一から出直しになる可能性が大です。

 大関昇進を競う3関脇ですが、琴奨菊、稀勢の里が4戦全勝と調子良く白星を重ねているのに対し、鶴竜は2勝2敗と早くも黄信号です。今場所は大関陣が揃って不調なので、今後立て直せば昇進条件の11勝に届く可能性はありますが、ライバルたちが好調なだけに鶴竜は厳しいかも知れません。

 稀勢の里は今場所はあくまでも昇進のための条件を整える場所。これまで8勝、10勝ですから今場所は全勝優勝でもしないと大関昇進はあり得ません。ただ全勝は無理でも12勝くらいしておけば、来場所は十分に昇進を狙えるので、ひとつでも多く勝っておくことです。白鵬に2場所連続で土をつけるくらい実力はあるのですから、ムラッ気さえなくして落ち着いて相撲を取れればすぐに大関に上がれると思います。

 ここ3場所11勝、10勝、11勝と安定した星を挙げている琴将菊が大関昇進に一番近い位置にいます。先場所は星1つ足りず昇進に涙を流しましたが、今場所こそ12勝して昇進を決めたいところ。ここまでは安定した取り口で稀勢の里と並んで4連勝。ライバル同士が刺激しあってお互いに高いレベルでの大関昇進を果たしてもらいたいと思います。

 いまの大相撲は横綱大関陣に日本人力士はいません。日本人の最高位が東西の関脇である琴将菊と稀勢の里。モンゴルと東欧勢に天下を支配されていて本家日本が下に控えさせられている様は、囲碁の世界で韓国と中国に惨敗している日本と同じ構図です。そろそろ日本人力士が優勝争いに割って入るようにならないと、大相撲の人気低下も止まらないでしょう。このチャンスを逃して欲しくはありません。




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