幹事クリタのコーカイ日誌2011

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9月9日 ● なでしこ五輪出場決定。

 なでしこジャパンが無事に五輪出場権を獲得しました。昨日の北朝鮮戦に勝てばスッキリと自力で決められたのですが、逆に押されっぱなしの展開。それでも何とか1点をリードした最後の後半ロスタイムに同点を許してドローという残念な結果に終わりました。これで最終戦となる地元中国相手に引き分け以上を求められることになりました。

 ただその後に行われた中国とオーストラリアの試合で、ほとんど予選突破の可能性がないオーストラリアが頑張りました。オーストラリアが中国に1-0で勝ってくれたお陰で日本の2位以上が確定。ロンドン五輪出場権が中国戦を待たずに転がり込んできたのです。いくら実力的には日本の方が中国より上とは言え、相手のホームだけに何があるかわかりません。最終戦を待たずに決められたのは大きいです。きつい日程の中で故障者も出さずに結果が出せたのは収穫でしょう。これで中国戦は澤や宮間に無理をさせず休ませることもできます。

 今回のアジア予選を通じて、日本はアジアでは頭ひとつ抜けたチームであることを証明できたと思います。確かにスコアからすればクロスゲームが多かったですが、結果はここまで3勝1分。内容的に押されていても、負けないチームができていると思います。「強い」チームよりも「負けない」チームの方が結果が出やすいものです。強いチームは往々にして「脆い」チームでもありますから。

 日本はロンドン五輪でも当然結果が期待されます。W杯は優勝、北京五輪で4位だったのですから、最低でもメダル獲得が目標になります。本人たちもターゲットを銅メダル以上に置いていることでしょう。もちろん十分に期待できるし、W杯に続く優勝・金メダルだって可能性はあります。

 ただ不安があるとすれば控え選手の実力。澤や宮間や石清水、坂口らに比べてどうしても差があります。特に澤と宮間が怪我をしたりカードを貰ったりして出られない時に、誰がゲームメイクをしていくのか。石清水が出られない時にディフェンスラインをコントロールできるのか。今回タイ戦で控え組を出したら苦戦しました。あれでは五輪本番が不安です。

 ロンドンまでまだ時間はありますから、一番のウィークポイントである「澤がいない時」を何とか克服していけると良いのですが。いずれにしても澤が代表のピッチに立っている残り時間はそう長くはないのですから。




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