ちょっと前にＭっちゃんとランチした時に、僕がこの年齢になってから習い事をすると新しい発見や刺激や出会いもあって楽しいよ、という話をＭっちゃんにしたところ、話が膨らんで「英会話なら生徒同士で仲良くなってナンパできるかも」ということで盛り上がりました。平日夜の都心の英会話学校のグループレッスンならＯＬがたくさんいるんじゃない？と僕が勧めたらかなりＭっちゃんが乗り気に。早速会社の隣の英会話学校に申し込みに行くと鼻息を荒くしていました。

　昨日、またランチをした時に「報告があるんだけど。英会話申し込んだけど、ちょっと違ってしまって…」と言います。何が違ったのかと言うと、英会話学校に言ったＭっちゃんはスタッフに囲まれて、持ち上げられて良い気分になってしまい、見栄を張ってとんでもなく高いコースを申し込んでしまったんだそうです。平日昼間１時間週２回の個人レッスン。年間授業料６８万円。もちろん一括前納。なんじゃそりゃ、です。

　本人によれば「こちらの方が上達が早い」「こうすればもっと良い」などと、どんどんオプションを勧められて、それに対してノーと言えずに、一番高いコースに決めてしまったんだそうです。英会話を習う理由を聞かれて「新しいビジネスを立ち上げたいから」なんてカッコつけたことを言ってしまった手前、最後までカッコつけちゃったみたい。そりゃそんなビジネスマンなら確かにグループレッスンよりも個人レッスンの方が良いでしょうし、週１回よりも週２回の方が良いでしょう。その方が上達するだろうというのは誰が考えたってわかります。英会話が上達したいなら間違ってはいません。

　ただＭっちゃんのそもそもの目的が英会話の上達ではなく、ＯＬと仲良くなることだったはず。スクール後の飲み会が目的なのに、なぜ週２回も個人レッスン？英語が達者になったところでＭっちゃんは仕事で英語を使うわけでもなく、海外旅行が趣味でもないのにどうするの？ＯＬと仲良くなるという当初の目的はどこにいったわけ？もう話を聞いているだけでおかしくて笑いがこみ上げてきます。

　当初の目的が果たせそうもないのに年間７０万円近い金を投資する、というか、すでに払い込んでしまって戻ってこないなんて、計算高いＭっちゃんにしては随分と血迷ったものです。果たして英会話上達へのモチベーションもないままに週２回のレッスンに彼はずっと通い続けることができるのでしょうか？僕の予想では年明けにはもううんざりして通わなくなっているんじゃないかと思います。本人は「２０〜３０万なら諦めるかも知れないけど、６０万円以上払ったんだから意地でも続けるよ」と言っていますが、もう戻ってこないお金への執着だけで、興味のない苦行をどこまで続けられることやら。

twitterでもつぶやいています@kanjikurita gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」