幹事クリタのコーカイ日誌2011

[ 前日翌日最新今月 ]


 
8月1日 ● 東芝のLED電球の新聞広告に突っ込み。

 昨日の朝日新聞に東芝がカラー4ページの広告を出しました。LED電球の広告で、電球をLEDに変えてから次に交換するまで10年間をカレンダーにしたものです。これは確か先にポスターがあって(こちら)、それを新聞広告にしたのだと思います。東芝のサイトにある説明によれば「LED電球に交換してから、次の交換までの10年間をカレンダーにして描きました。結婚、出産、家族とのだんらん、時には旅行で家をあける日も。そんな幸せな日々を照らし続ける東芝のLED電球。」ということだそうです。ポスターと新聞では1年スタートがずれているので、カレンダーもちゃんと合わせてあります。

 一見してわかるように大変な労作です。10年3653日分のリビングの影絵を作ったのですから、アートディレクターやデザイナーは相当の手間と時間を費やしたことだろうと思います。ただ僕は10年くらい前に百人一首を全てパロディするという携帯会社のポスターを作ったことがありますが、こうした仕事は意外とはまると面白いというか、細かいところでいろいろ遊んでいて結構作る方は楽しんでやっているところがあるので、周りが思うほどには苦労したという実感はないかも知れません。

 ポスターにはありませんが、新聞広告では電球を交換して9日目で彼女と出会う、というところから始まって、237日目に犬を飼う、400日目にプロポーズをする、以降結婚、長男、長女、次男の誕生があって、3653日目に新しいLED電球に交換するという10年分のストーリーも書かれています。それとカレンダーを見比べると、ちゃんと絵が合っていてさらに面白い広告になっています。

 10年交換不要のLED電球というコンセプトもよく伝わってくるし、見て楽しい広告になっているし、素直に称賛したのですが、ひとつだけ引っかかってしまったことがありました。この広告の主人公の男性は最初独身で一人住まい。彼女もいないのですから、きっと1DKくらいの部屋に住んでいると思います。それが10年後には家族5人にプラス犬です。なのに相変わらず同じ部屋?いやぁ、絶対に引っ越すでしょ。犬を飼い始めた時か、結婚した時か、子どもが生まれた時か、いずれかのタイミングで。引っ越さなかった事情だけはちゃんと説明を聞きたいなと思いました。




twitterでもつぶやいています@kanjikurita

gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」