幹事クリタのコーカイ日誌2011 |
7月23日 ● 名古屋ブルーノートで寺久保エレナ。 最近ひとりでライブハウスに出入りするようになった僕は、とうとう名古屋ブルーノートまでひとりで出かけてしまいました。アフターファイブにブルーノートでひとりジャズを聴くオレって、大人って感じ?うーん、バカです。 まあブルーノート自体は会員にもなっているし、何回も行っているので熟知しています。ただひとりで行くと、ステージ前のテーブル席では必ず相席になるのが残念なところで、今回も60才前後のオジサンとオバサンと、そのオバサンの娘らしきアラサー女性の3人のテーブルに。居心地が悪いのはお互い様ですが、やはり少数派のこちらの方がより気を遣ってしまいます。 もっとも演奏が始まればステージに傾注していれば良いから相席もなにも関係ありません。今回聴きに行ったのはサックスの寺久保エレナ。13才の時に史上最年少でボストン・バークリー・アワードを受賞した天才少女です。いま19才ですが、すでにこの若さで世界中の一流プレーヤーとセッションしてきた凄腕の持ち主。9月からはバークリー音楽院に留学してしまうので、この夏のツアーでしばらく見納めとなります。 初めて間近で見たエレナは本当にただの19才にしか見えませんが、いったんサックスを吹き始めるといきなりオーラ全開。テクニックもあるし、さすがだなぁと感心しました。MCはまだ巧くありませんけど。ただ素人ながら生意気言えば、巧いんだけど音に年輪が足りないのは19才だけにどうしようもない感じがしました。アコースティックな楽器はプレーヤーの人間性がより色濃く出るもんだなと思います。 そういう意味ではウッドベースの井上陽介が素晴らしく良かったです。先日聴いた中村健吾とはまた違う味わいのあるベースで、ベーシストこそ年齢による積み重ねが必要なのかも。ツアーの日程によってはベースが中村健吾の日もあるようで、できたら聴き比べてみたいものです。ちなみにピアノは大林武司、ドラムはマーク・ホイットフィールド・Jr。アコースティックなライブに、はまり気味です。
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