幹事クリタのコーカイ日誌2011

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7月14日 ● ソーシャルメディアと個人情報。

 先日ツイッターで新入社員の女性がボヤいていました。「仕事で名刺交換した人がfacebookで検索して友達申請してくる。プライベートがなくなるから困る」と。彼女に会ったことはありませんが、きっと可愛らしい人なんでしょう。相手が得意先の人で、これからも仕事で付き合っていかなければならないとしたら、むげに友達申請を無視するわけにもいかないし、かと言って個人情報満載のfacebookに招き入れたくはないという気持ちも良くわかります。

 個人情報をどこまでネット上に公開するかは人それぞれ考え方があると思いますし、またどこまでなら人に知られても大丈夫かという線引きも人それぞれでしょう。若い独身女性ほど面倒にならないようにあれこれ隠したがると思うし、僕のようなオヤジなら今さら隠したい個人情報なんて大してありません。あったら実名でこんな日記を長年書いていません。

 ただどんなに公開したくないと思っていても、ブログであれツイッターであれfacebookであれmixiであれ、ネットに流してしまった情報はどこでどう発掘されて広まっていくかはわかりません。「友達限定」なんて甘いことを考えていたら2ちゃんねるに全部晒された若い女性は枚挙に暇がありません。隠したいと言いつつ喋りたい人が多いから、小学生の頃から「内緒ね」という魔法の言葉とともにペラペラ秘密を打ち明けてはトラブルになるのです。

 本当に隠したい個人情報があるなら、それは決して話さないこと、書かないこと。人の口に戸は立てられないし、デジタルデータはいくらでも無限にコピーされるのです。先の新入社員の女性もfacebookだからと言って公開したくない個人情報を平気で書き込んでいては怪我の元。プロフィールに載せる内容も基本的には誰に見られても良いことだけにしておくべきでしょう。

 逆に言えば、あれもこれも内緒にしておきたい秘密主義の人はソーシャルメディアには向いていないと思います。情報は信用できる人の元に集まってくるものです。どこの誰かわからない人が信用されないのは当然のことですから、きちんと個人情報をコントロールしながら公開していくしかありません。性善説で成り立っていた牧歌的なインターネット黎明期は遠く過ぎ去りました。本当に難しい時代になったものです。




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