幹事クリタのコーカイ日誌2011

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7月8日 ● テキスト庵閉鎖と無償の運営について。

 この「コーカイ日誌」を長年愛読いただいている方ならご存知かも知れませんが、「テキスト庵」という日記リンク集のサイトがありました。昔はたくさんあった日記リンクサイトも時代とともにどんどん消えていき、恐らく日本で最後に残っていた昔ながらの日記リンクサイトではないかと推察されます。

 僕はテキスト庵が始まった翌日に登録して以来11年、毎回このコーカイ日誌を書いては更新報告をしてきました。手動で更新報告するという昔ながらのやり方が好きで、それに象徴されるようにまったりとした人の温かみが残るサイトでした。

 かつての「日記猿人」「日記才人」と違って、もめ事も少なく、比較的平和にやっていたのですが、今年になってから運営者周辺でトラブルが続出し、一気に重たい雰囲気になってしまいました。詳しい事情は当事者ではないからわかりませんが、僕としては心を痛めながら外野から成り行きを見守っていたというところでした。

 ところが昨日の夜、突然の閉鎖。あまりにも突然過ぎてビックリしてしまいました。そして11年も続いたサイトをこういうカタチでいきなり閉鎖することになった運営者の気持ちを想像すると、かなりストレスがあったのではないかと思い同情を禁じ得ません。

 テキスト庵は個人の方が無償で運営されていました。僕は単に利用してその恩恵を受けているだけでした。運営者の方に感謝こそすれ、なんら文句を言う筋合いでは全くありません。しかし、世の中にはそう考える人ばかりではありません。タダで利用して美味しいところだけ受け取っておきながら、感謝するどころか文句を言う人もたくさんいます。そういう人を長年相手にしてきた運営者の心痛はさぞかし大きいだろうと容易に想像できます。

 なぜなら僕もテニスサークルの運営者として同じ立場にいるからです。サークルの運営はもちろん無償です。その手間暇は時として仕事よりもかかっています。そして僕の無償の多大な労力によって成り立っている果実を当然のごとく受け取りながら、文句を言う人間が残念ながら必ず一定の割合でいるのです。なぜ一銭も払わないでおきながら、協力するどころか好き勝手なことができるのか、僕には全く理解できません。

 今回のテキスト庵の一連の騒動は運営者側に問題があったようで、本人もお詫びを掲載していましたから、僕のサークル運営におけるストレスとはケースが違います。ただ無償での運営は始めるのも辞めるのも本人の意思次第であり、いくら周りがどうこう言っても本人が「続けられない」と思えば続けられるものではありません。あまりにも残念な結末ではありましたが、11年間お世話になったことには多大な感謝をしています。これを読まれているかどうかはわかりませんが、本当にありがとうございました。




twitterでもつぶやいています@kanjikurita

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