幹事クリタのコーカイ日誌2011

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6月24日 ● 再来年の大河は『八重の桜』。

 開始早々にあまりの酷さにリタイアした今年の大河ドラマ『江〜姫たちの戦国』は相変わらずぶっ飛んだ展開になっているようです。僕の期待は来年の『平清盛』に移っていますが、NHKは早くも再来年2013年の大河ドラマを『八重の桜』、主演を綾瀬はるかと発表しました。

 綾瀬が演じる新島八重は同志社大学創立者新島襄夫人。もっとも日本的な「奥さん」と言うにはかなり規格外の人だったようで、「悪妻」「烈婦」「鵺」などと痛烈に批判されています。反面彼女には「幕末のジャンヌダルク」「ハンサムウーマン」「日本のナイチンゲール」という異名もあり、いかにも傑物の印象。僕も名前くらいは知っていましたが、調べてみるまでこれほど面白そうな人物だとは思いませんでした。美人ではありませんが、やることは相当に過激で自由な人です。そりゃ明治時代ならそんな女性は目立つし批判もされようというもの。

 選んだテーマは面白いと思いますが、これを演じるのが綾瀬はるかというのは微妙に違和感があります。彼女は過激で自由で豪快で機転が効くタイプではなく、むしろ天然ボケでおっとりしていてでも芯が強いというイメージ。もちろん役者だからどんな役柄でも演じることでしょうが、ぴったりなキャスティングという感じでもありません。

 もちろん視聴率を取るためにはキャスティングにもいろいろな思惑があり、また縛りもあるでしょうから、綾瀬はるかじゃダメということでもないんですけどね。この企画でなければ綾瀬も「あり」でしょうが、でもいま江を演じている上野樹里の方がイメージは八重に近いと思います。ちなみに脚本は『ゲゲゲの女房』で当たりをとった山本むつみ。もともと時代ものには強い脚本家だけに『江』のようなことはないようにと願っています。

 久しぶりに近代が舞台の大河ドラマ。しかも会津出身の八重だけに福島が舞台になることも発表されています。NHKの狙い通りに大河ドラマでクローズアップされることで観光客が増えて、それが被災地への復興支援になれば良いなと思います。




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