幹事クリタのコーカイ日誌2011

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6月5日 ● アジア人初のグランドスラム制覇。

 さて、今日も受けが悪い全仏オープンの話です。きっと菅の悪口でも書けばアクセス数アップ間違いなしなんですが、僕の興味は菅がいつ辞めるかよりも遠くパリの地で行われているテニスの試合にあります。全仏とウィンブルドンを見るためだけに加入していると言っても良いWOWOWを家で見ているよりも、現地に飛んで生で見たい気分満々です。


 試合は最初からリーのフォアハンドが炸裂しました。業師スキアボーネもいなし切れません。ファーストセットを強打で押し切って取ったリーはセカンドセットもリード。4-2としたあたりからおかしくなりました。きっと優勝を意識したのでしょう。それも無理はありません。このチャンスに意識しない方がおかしいのですから。

 しかしそれをスキアボーネは見逃しませんでした。一気にギアを上げてリーにプレッシャーをかけていきます。スキアボーネ優勢のまま試合はタイブレークに突入します。昨年優勝した経験がこの大一番で活きるのかと思っていたら、タイブレークに入ってリーのテニスがまた変わりました。開き直ったかのようなナイスショットを連発しはじめたのです。あっと言う間に王手をかけるリー。あっさりとチャンピオンシップポイントを握り、あっさりとそれを取ってアジア人初のグランドスラムシングルス初制覇を成し遂げたのです。

 リーの優勝は中国のみならず日本人にとっても勇気づけられるものです。これまで体格の差、練習環境の差などを理由に欧米には勝てないと言われてきましたが、そんなことはありません。アジア人でもグランドスラムを取れるのです。リーができるなら日本選手にだってできないはずはありません。後はどれだけ「できる」ことを信じ切れるかです。

 かつて日本のサッカーがW杯で優勝する可能性があるなんて言えば笑われるだけでした。当時はアジアの中でも勝てなかったのですから笑われるのも無理ありませんでした。それが今では本気で優勝を狙うと公言する選手たちがいます。それを笑うものはもういません。サッカーW杯で優勝することに比べれば、テニスのグランドスラムを取ることの方がはるかに確率は高いと思います。なにせW杯は4年に1度ですが、グランドスラムは1年に4回もチャンスがあるのです。




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